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会議番号:3518 開催期間 2018年10月26日- 11月02日
前回、私から、IR導入は「一定のリスクを織り込んだ政策アプローチ」であるとの問題提起をいたしました。これについて、賛否両論のご意見が寄せられました。 真打ちさんからは「新たな事を始めるのに、リスクはつきものだ」、n.danさんからは「ゼロにする事は難しい」とのご意見をいただきました。DiamondBarさんからは、リスクを開示した上で、リスクを小さくする施策やそれを上回る効果を説明するというのは好感が持てるとのコメントをいただいております。 しかし、unagiさんの言われるように、リスクの種類による、との見方もあります。鳰さんからは、健康リスクを上回るメリットがあるのか、との疑問が提起されました。いぬいるかさんやいまいくんさんは、カジノのメリットに説得力はなく、デメリットの方が大きい、とのご意見です。blueberry53さんが指摘されるように、リスクある政策は謙虚に、との姿勢が重要です。 私は個人的に、どちらの立場のご意見にも一理あると思っています。一ついえることは、日本版IRはこれから具体的な詳細を詰め、導入していくものであり、そのメリットもデメリットも、現時点ではまだ仮定のものに過ぎないということです。 ギャンブル依存症といったリスクを最小化するために、IR整備法は様々な措置を盛り込んでいます。諸外国と比べても、厳しい法制度といえます。それでも、依存症はゼロにはならないかもしれません。そのリスクから目をそらさず、対策をしっかりと実施できる体制を整えていくことが、今後の大きな課題の一つです。 そして、そうしたリスクある政策を実施する以上、それを上回る大きな成果を挙げる必要があります。日本独自の魅力を持つ、これまでに見たことのないようなIRを創り、日本の観光業のレベルを一段高い次元に引き上げる。その成果が、投資や雇用の増加により国民に還元されることにより、IRへの理解も高まることが期待されます。 IRについて、皆さんと一週間議論を続けてまいりました。これまで多くのご意見をいただき、感謝しております。6割以上の方に、「関心がある」と回答いただいたことは、正直、嬉しい驚きでしたし、ここでの活発なご議論も、それを裏付けていると思います。肯定的なご意見のほか、批判的なご意見も多かったですが、それも謙虚に受け止め、今後の参考にしていきたいと思います。また、より多くの方に、IRのメリットとデメリットを理解いただき、国民的な議論を深めていくことが大切だと実感しました。この円卓会議が、その一つのきっかけとなることがあれば、議長として大変嬉しく思います。ありがとうございました。★高田議長の過去の円卓会議・財政の問題、分かりやすく伝わっていると思いますか?・日本の財政について、考えたことはありますか?
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