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会議番号:3518 開催期間 2018年10月26日- 11月02日
こんにちは。円卓会議の議長は3年ぶりとなる財務省の高田英樹です。7月から内閣官房IR(Integrated Resort)推進室に出向し、総括参事官を務めています。 本年7月、国会で、「統合型リゾート」(Integrated Resort=IR)を導入する、いわゆる「IR整備法」が成立しました。IRとは、国際会議場や国際展示場(いわゆる「MICE」施設)、エンターテイメント施設、ホテル等に加え、カジノを有する複合型観光施設を指します。日本で初めて、カジノを合法的に導入することが、この法律の重要な内容の一つです。そのため、IR整備法はしばしば「カジノ法」と呼ばれたりしていますが、実際にはカジノはIRの一部の要素に過ぎません。これまで日本に存在しなかったような新しいリゾート施設を作り、ビジネスやレジャーでの訪日旅行・観光をさらに拡大することが、この法律の主目的です。 IRのモデルの一つがシンガポールです。シンガポールでは、2010年、「マリーナ・ベイ・サンズ」と、「リゾート・ワールド・セントーサ」という二つのIRが開業しました。マリーナ・ベイ・サンズでひときわ目を引く、3つの高層ビルの上に巨大な空中プールが横たわるホテルの景観は、シンガポールの新たなランドマークとなっています。どちらのIRも、ビジネス客や、家族連れなど多くの観光客で賑わっており、その多くは、カジノとは関係なくこれらの施設を訪れています。では、なぜカジノを併設するのでしょうか? それは、カジノの収益があって初めて、こうした巨大な施設を、税金の補助なしに安定的に運営できるからなのです。 皆さんは、こうしたIRの内容をご存知でしょうか。IRに関心はありますか? カジノの導入については、世論調査で多くの人が反対しています。たしかに、カジノにはプラス面もマイナス面もあります。しかし、例えばシンガポールでは、カジノを含むIRが大きな成果を上げているのも事実です。いずれにせよ、IR整備法が成立し、今後数年をかけて、全国で最大3か所、IRが導入される方向性が決まりました。既に誘致に関心を示す自治体もいくつかあります。 賛成、反対はともかく、今後IRがどのようなものとなっていくかは、国民にとって重要なテーマです。みなさんは、カジノを含む「統合型リゾート」導入に、関心ありますか? YESの方はどんなことに関心があるか、NOの方はその理由を教えてください。マイナス面を減らしながら、プラス面を追求するにはどうすれば良いかなど、是非、皆さんと一緒に1週間、考えていきたいと思います。★高田議長の過去の円卓会議・財政の問題、分かりやすく伝わっていると思いますか?・日本の財政について、考えたことはありますか?
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