イー・ウーマン（ewoman）

必要だと思います（いのくち・東京都・46）

二院制については、たとえ今機能不全に見えたとしても、排除してよいものとは思えません。時間がかかるということは、慎重さの表れでもあります。問題なのは、二院制のシステムなのではなく、議論を成立させられない議員たちにあるとして、そこにメスを入れるのが先なのではないでしょうか。また、議会政治は国の重要な柱であるだけに、コスト面だけで語れる問題ではないと考えます。

でも、今のままなら不要かも（ぱーと救急医・千葉県・39）

現在政治がダラダラしているのは、2院制が問題じゃないと思います。ねじれていようがいまいが関係ない。今の政治家をシャッフルして、抑止力のない１院制にする方がきっともっと危険でしょう。参議院の任期が長く、議員さんたちの活動に安定性があることは事実であり、業界団体が働きかけを行うにも効率的だろうと思います。そういう理性的でよく勉強している良心があるからこそ、風が吹いた！というだけで議員になったような衆議院のセンセイ方の暴走を食い止める働きがあると信じます。

二院制が当たり前だと思っていた（黒船・神奈川県・44）

子どもの頃からの教育で、二院制は当たり前なのだと思って疑ったことがありませんでした。確かに、今の国会を見てみると、このねじれ状態はまさに二院制の弊害なのかもしれません。しかし、一院制で大丈夫？という不安もあります。どちらにしても、大改革は必要だと思います。社会が複雑化し、日本国内だけでは済まない地球規模の問題にもスピード感を持って対応しなければいけない今、これまでの政党政治にも限界があると思います。一院制か二院制かも含めた国会大改革は必要だと思います。

参議院の存在意義（あけちゃん・東京都・47）

参議院で否決されても結局衆議院で可決され、結果、参議院は採決を引き延ばすだけの機能にしか見えていなかったです。これは、私も含めて参議院でどんな議論がされているのか、その存在意義をきちんと考える機会がなかったからだと思います。メディアも衆議院で起きている事は声高に伝えますが、参議院で何が起きているのかの情報が格段に少ない気がします。二院制のメリットをきちんと機能させるためにも、その存在意義を国民にもっと示す必要があると思います。

必要、そして改革が必要（Jerryb・東京都・45）

戦前の暴走状態を考えると、何に対しても権限集中はいけないと私は思います。かといって、今の参議院が何の役に立っているかが見えません。重要法案がことごとく成立しないのはなぜなのでしょうか。参議院と衆議院を何で分ければよいのかを含めて、議論が必要に感じます。ただし、今それをするのかどうか。参院と衆院が対立したら衆院優先という歯止めがあれば、今は復興その他に力を注いだほうがよいと思います。

定数削減は必要。（abovo・北海道・47）

法案審議を見る限り、二院制の役割をきちんと果たしていると見ています。ただ、あんなに大勢の議員がいるのだろうかという疑問は常々持っています。昨今の選挙では、本来政治を志していなかったような人が数合わせでリストにのせられて当選していたり、タレント議員ばかり増えて行くようで、質の面で懸念してます。

柔軟な仕組みを（ゆきなな・海外・その他・31）

現状、重要政策の早急な実現ができないことは問題だと思いますが、やはり参議院は必要だと考えます。参議院を無くして、何でも通ってしまうようになると、それはそれで問題が起きると予測するからです。例えば、大震災が発生した時の対応など、特別に早急な対応が必要な時には、従来の方式にとらわれない、もっと柔軟な対応ができるような仕組みが作れないものかなと思います。

安全弁（abbyi・神奈川県・34）

ブームに浮かれやすい私たち日本人の国民性を考えると、安全弁として、参議院は必要だと思います。確かに、一院制にすれば確かにコスト面のメリットはあると思いますが、その分は、衆参両院の議席数を減らすか、議員一人当たりの報酬をカットするなどの方法で対処すればいいと思います。

枯葉の賑わい（akodechu・福岡県・32）

衆議院も、参議院も、それぞれ「強い政治力」を発揮してる側の意見に流されているだけだと思います。何百人もの政治家に数百万単位の税金が支払われているにも関わらず、その自覚がない政治家達が多いと思います。「政治家」であることがステータスであって、国民の方に目が向いていない。ここは大幅に人数を減らし、いち早く船を動かす必要があると思います。

二院制のメリットが見えない（パフィンドーナッツ・埼玉県・43）

現在は、二院制のメリットが見えてこず、混乱だけを招いているような気がしています。今の状況が続くのであれば、一院制にした方がよいのではないかと思います。

同じような（地球交響曲・大阪府・35）

基本的な仕組みがあっても、今まで見てると結局政党色で左右されてると思うし、二院有る必要はないんじゃないかと思っています。そもそも政党どうしでちゃんと意見交換（審議拒否とかせず）をして、身のある内容のものを出せば法案作りにも無駄な時間を省けるはず、と思います。

「参議院、必要ですか？」に沢山のご意見をお寄せくださりありがとうございました。少々Yesの方が上回っていますが賛否拮抗しています。
 
Yesという意見ではまず、ゆきななさんのように「何でも通ってしまう」危険性に対する抑止機能として必要だという意見が多かった。「戦前の暴走状態を考えると何に対しても権力集中はよくない」（Jerrybさん）ということなんでしょうね。「日本人の国民性を考えると安全弁として必要だ」とabbyiさんも言います。
 
黒船さんもそうですが、今のねじれ国会を見ていると二院制に疑問をもちつつも、「一院制で本当に大丈夫なのか」と不安を持っているのです。「一院制では抑止がきかないこと」、「多数派の論理の緩和や立法の質の改善に参議院が貢献している」ことがYesの人々には理解されているのでしょう。
 
とはいえ、現実に「良識の府」として本当に今言ったような貢献ができているのか。そういう能力を持った議員が選ばれているのか。政党に振り回されていないか等々考えると二院制のシステムではなく、YesNoの両者に、議員の質と政党政治のあり方に問題があるという意見があったのもうなづけます。
 
だからこそ、Yesと答えた人々も改革を前提としたYesなのでしょうし、パフィンドーナッツさんが言うように「二院制のメリットが見えない」という「消極的」否定理由も出てくるのでしょうね。
 
では二院制のメリットを際立たせるにはどうすればいいのか。抑止力を認める必要派にしても、難問を柔軟に迅速に処理する国会を求めています。そのためには参議院をどう改革すればいいのか。今回はそれについてみなさんのご意見をお寄せください。

• 2012.05.16
• 円より子 前参議院議員