働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3773 開催期間 2025年04月04日- 05月30日
米国は、自国で生まれた子どもに米国籍を与える「出生地主義」を憲法で認めていますが、トランプ大統領は、出生地主義の廃止を命じた大統領令を出しました。トランプ氏は、憲法も目に入らないようです。正しければなんでも許される、という独善的なトランプ流のやり方がじわじわと私たちの身の回りにも迫っているように思えます。「論理よりもムードに流されやすいと感じる日本社会への影響が、トランプ大統領の当選以来ずっと心配」(hiro2さん)という懸念を私も共有しているからです。 「(1)刹那主義(2)拝金主義(3)人種差別(4)問答無用主義。大人達でも見極めを誤る人が居るのに、若い世代の考え方に影響が及ぶのを、私は懸念しています」(Kylinさん)という意見がありました。日本国内で、若者たちがトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)に加わり、高齢者を狙う事件が多発しているのをみると、刹那、拝金、人種差別(弱者いじめ)、問答無用は、トランプ氏の独占ではないのかもしれません。「『何をやっても許される』という雰囲気が醸成され、荒れた社会、委縮した社会になることが一番の問題」(シンゴパパさん)という意見に私も同意します。 選挙は民主主義の基本ですが、選挙があれば民主主義が醸成される、というわけにはいかないのは、選挙で権力を握ったナチスの歴史が証明しています。「一方的な主張を声高に行い弱者を攻撃することで、自分たちを正当化する。弱者をたたく姿に快感を感じて、そういう行為を称賛する人が増えている」(DiamondBarさん)という風潮は、このところの選挙では当たり前の風景になっています。失職した知事が内部告発者をたたくことで再選された選挙には、本当に驚きました。「民主主義の思考が悪しき方向へ進んでいる懸念がある」(真打ちさん)のは、ひとりだけではないと思います。 自由主義国と呼ばれてきた国々は、民主主義を共通の理念とすることで、同盟関係や通商関係などの連携をはかってきました。しかし、自由主義や民主主義のご本尊だった米国が「多様性」を否定し、民主主義に反するような振る舞いを続ければ、同じ価値を共有することで成り立ってきた同盟関係などに亀裂が走るのは必然です。米国とカナダや欧州諸国との関係は、歴史的にみても最悪のものになっていると思います。「自由と民主主義を大切にする同盟国が少なくなれば、必然として経済や安全保障の連携が弱まるため、日本が国際的な地位を維持するには負担の増加や規模の縮小をせざるを得ず、国益に影響する」(blueberry53さん)という見方は重要な視点だと思います。MAGAの帽子をかぶって交渉に臨むどころではない、のかもしれません。 「トランプさんによって、経済的なダメージどころか、これまで正しいと思っていたことが否定されて、世の中にこんなことがあるのだと驚きを超えて、逆に現実味がない」(まおにゃんさん)という感覚は、多くの人が抱いているものでしょう。しかし、あれよあれよという間にありえないことが現実になっていくこともあります。そんなときは、「おかしい」と、声を上げなければならないのだと思います。「トランプリスクを『見て見ぬふりをしてはいけない』と改めて思わされた。ドラッカー氏の言う『無関心の罪』を繰り返してはならない。関心を持ち声をあげて行かなければと思う」(いぬいるかさん)という意見で、この会議を締めたいと思います。4週間にわたって、いろいろなご意見をありがとうございました。★高成田議長の過去の円卓会議より・自民党を変える候補、いますか?・香港に国家安全条例、中国は大丈夫だと思いますか?・政治に“裏金”(不透明な資金)は必要だと思いますか?
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