働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3164 開催期間 2012年05月14日- 05月21日
こんにちは、一昨年夏まで参議院議員だった円より子です。働く人の円卓会議の議長を初めて務めさせていただきます。参議院不要論についてみなさまのご意見を楽しみにしています。 今、日本は超少子高齢化社会の到来で、将来を見据えた重要政策の早急な実現が必要なのに、財政再建にしても、社会保障の見直しにしても、復興とエネルギー政策にしても、何事も「決められない政治」におちいっているようです。その原因のひとつがねじれ国会にあると言われ、参議院不要論が出てきています。 衆議院は参議院に優越すると言われますが、法案審議はほぼ同等の権限があり、参議院が修正・否決した法案を成立させるには衆議院で2/3以上の賛成が必要となります。その数が確保できても、野党が参議院で法案審議に抵抗すると憲法の規定で再議決できるのは61日目以降となり、法案成立は大幅に遅れます。(99年の参議院法務委員会で野党理事だった私は盗聴法に反対し、80日近くも成立を遅らせ、盗聴法の危険性と不備を浮き上がらせたことを思い出します)。 さらに閣僚の問責決議などで、結局何人もの大臣が辞めざるを得なくなるなど参議院の力は絶大です。 17年間参議院議員だった私は、再考の府として抑制・補完・均衡といった機能はかなり重要だと思うし、大衆受けする強いリーダーが暴走する危険がある時など、歯止めとなる参議院が必要だと思います。しかし、似通った審議や党議拘束の問題、また大所高所から判断できる人材が選ばれるとは限らない選挙制度等々、二院制を続けるならば大改革をする必要があると常々思ってきました。 そこにエネルギーを注ぐより、衆参共大シャッフルして一院制にするほうがコスト面でもいいという意見もあります。さて、みなさんは、参議院は必要だと思いますか? 必要か不要か、それぞれの立場でご意見をお寄せください。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.