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会議番号:3107 開催期間 2011年08月01日- 08月08日
1週間、様々なご意見をありがとうございました。 うつ病と食事の関係は、葉酸やEP・ADHAといった特定の栄養素だけではありません。「食べ方」も重要です。具体的に言うと、「いつ食べるか」というタイミングです。 これまでの栄養学では、「何を食べるか」が重要でした。しかし、同じものを食べても、「いつ食べるか」によって体への影響が異なることがわかってきました。これを“時間栄養学”と言います。 うつ病の予防や治療を考える時、“時間栄養学”の視点はとても重要です。うつ病は生体リズムの異常でもあり、これを整えることが予防や治療に繋がるからです。 3食の時刻を出来るだけ一定にして生活リズムを整える……、特に朝食は重要です。地球の日周リズムとヒトの日周リズムには約1時間のズレがある為、毎日これをリセットしなければなりません。このリセットに大きな役割を果たすのが朝食なのです。この時、朝日(光)を浴びると一層効果的です。 また、カバクンさんがとてもよいご意見を述べてくださいました。メディア等で扱われている食情報では、「○○が○○に効く!」という表現が多く見られますが、特定の食品や栄養素を特定の症状と1対1で対応させることは出来ません。食べ物は薬ではないので、「頭痛にバファリン……」の様にはいかないのです。 よく、「○○は食べた方がいいですか?」とか、「○○は体にいいですか?」という質問を受けますが、体によい食品もなければ悪い食品もありません。あるのは、体によい食べ方(食習慣)と悪い食べ方(食習慣)だけです。 例えば、カップ麺を毎日・毎食食べ続ければ、栄養バランスを崩す可能性は高いでしょう。しかし、1年に数回食べる分には何の影響もありません。つまり、カップ麺(特定の食品)が問題なのではなく、それを毎日食べる食べ方(食習慣)が問題なのです。 最後に、うつ病は「心の風邪」とも呼ばれ、どんな人でも発症する可能性があります。また、女性は男性の2倍も発症しやすいのです。 うつ病の原因は食事だけではありませんが、他の要因(職場環境やストレス)に比べ、自力で変えられる……という特徴があります。朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びて、しっかり朝食を摂る。食事の時間は出来るだけ一定にし、野菜・果物・魚を積極的に摂る……を心がけ、スッキリした毎日を送ってください。
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