働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3082 開催期間 2011年03月07日- 03月14日
大震災が起きました。まず亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 今回は「自然災害の際のソーシャルメディアの役割」について考えてみたいと思います。 今回のような災害時には、情報の孤立やコミュニケーションの遅延が生死を分ける可能性があります。そういう意味では、地震直後からツイッターやフェースブックのようなソーシャルメディアが情報収集やコミュニケーションの有効な手段として使われていることが確認できます。特に、今回みられたように伝統的な通信手段が機能しない中、既存のメディアや通信手段の代替的・補完的な通信手段としてソーシャルメディアがその存在感を高めています。 例えば、災害時には携帯電話端末がライフラインとなりますが、今回のように通話が出来ない状態が続く中で、被災者が家族や知人と安否について連絡を取ったり、避難情報や緊急時の応急措置等に関する情報を入手したり、そして救助・支援のための有効なツールとしてツイッターやフェースブックが活用されている例が多くみられています。 災害の全体的な状況を伝えるのにはテレビ、ラジオ等の既存のマスメディアによる報道の方が依然として効果的ですが、被災地からの詳細でよりタイムリーな情報の入手にはソーシャルメディアが大きな役割を果たしています。 一方で、悪意に基づくデマ情報、また善意であっても間違った情報が、ソーシャルメディアを通じて、急速に伝播する危険性があることもしっかり認識すべきです。災難時のミスや誤報は通常とは異なり、生と死を分ける可能性があります。そういったことが発見された時は皆が力を合わせて直ちに是正する必要があります。 我々のソーシャルメディアへの依存度が高まる中で、政府、自治体、企業、NPOなどの組織機関は、災害を想定したソーシャルメディアの活用戦略を策定すると共に、災害関連の重要情報を複数のメディアを駆使して配信・コミュニケーションする体制を事前に構築することが求められます。 我々利用者も政府や自治体からの情報配信や指示を待つのみならず、自分は何が出来るのかを考え、相互に声を掛け合い、共に行動を起こしていく、そのためのツールとして、フェースブック等のソーシャルメディアを使いこなしていく姿勢がいま求められているのではないかと思います。 フェースブックの台頭は、ウェブの世界が「情報中心のデータ・ウェブ」から「人間中心のソーシャル・ウェブ」への移行を象徴す る出来事。主役は、あくまでも我々一人ひとり。使いこなされるのではなく、主体的に創造的に`使いこなす`ことで、豊かなコミュニケーションや価値の共創を実現していきたいものです。 私にとって初めての円卓会議、皆さんとのインターアクションがとても楽しかったです。 どうもありがとうございました!★ジョン・キム氏のフェイスブックページはこちら★佐々木かをりのフェイスブックページはこちら (※フェイスブック アカウントが必要です)
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