働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3082 開催期間 2011年03月07日- 03月14日
投票結果は拮抗していますね。 やっぱりみなさん、フェースブックの実名主義については賛否両論ありますね。 ただ、実名に対する懸念や不安は、日本だけの問題ではありません。前回のコメントで全体人口比のフェースブック利用率が16%を超える国が100ヶ国以上という話をしました。これらの国でも当初は匿名SNSが中心で、フェースブックのような実名SNSに対しては、実名主義への不安等で敬遠されていた時期がありました。 しかし、周りの知人の多くが実名でフェースブックを使い始めるにつれ、自分もフェースブックを使うようになったという人が増えていき、その結果、初期に流行っていた匿名SNSを実名主義のフェースブックが追い越し、以降さらに差を広げているのが実情です。 一般の社会がそうであるように、周りが実名を名乗っているのに一人だけ匿名でコミュニケーションをしようとしても、その人の発言の信頼性は低いわけで、実名を名乗ることが暗黙的に求められるようになります。今の日本でSNSを使う際には匿名を使うのが当たり前になっていますが、フェースブックが普及されるとSNSでは実名を使うのが当たり前になっていくでしょう。社会の“当たり前”というのはそういう気まぐれなものです。短期的な視点では不変のように考えがちですが。 もう一点。 実名だからといって自分の全てが不特定多数に知らされるわけではありません。我々は一般社会生活で通常、実名を使うわけですが、 相手によって、状況によって、どこまで本音を吐き、どこまで自分を表現するか、というのは普段から使い分けます。相手の顔が見えた方が自分の発言がもつ波及効果をイメージしやすくなります。 ひろえっちさんの言うように、匿名SNSでの「匿名性による不愉快な感じ」がフェースブックでは解消された、という方はこれからさらに増えていくのではないでしょうか。捉え方によっては、ネットへの不安が諸外国に比べて強い日本だからこそ、より信頼性の高いコミュニケーションが可能なフェースブックに代表される実名SNSが広がる可能性は十分あるかと思います。 もちろん、ネットでの発信となるので自分の意図しない形で情報が漏洩・伝播されていくことも考えられますので、これについては、事業者側の適切な対応と利用者側の十分な注意が必要となります。 次に、フェースブックのインターフェースに工夫の余地があるようです。まゆみtmさんの指摘のように、「現行のフェースブックが使いづらい」というのはいろいろなところで聞きますが、それは日本の利用者が洗練されているということもあるでしょうし、またはMixi、GREE, モバゲーといった日本発SNSが、利用者が直感的に使いこなせるきめ細かなインターフェースの工夫を今までしてきた結果かも知れません。 使いやすいツイッターと比較してフェースブックが使いにくい、というのは確かで、それはインターフェース問題もありますが、フェースブックで出来ることがツイッターと比べて圧倒的に多いということも原因として考えられます。 いずれにしても、フェースブックが日本で普及していくためには、 インターフェース等で日本の利用者に合わせた独自の工夫をする必要があるように思います。 さて、今回の円卓議論も大詰めを迎えましたが、最後に次の問いかけをさせていただきます。 ・10年後のSNSはどう進化していくと思いますか?(皆さんの希望も込めて) 全ての発明は人間のイマジネーションを起点に生まれるわけなので、皆さんのコメントがその起点になる可能性は十分あります。こういうコミュニケーションが出来たら良いな、という希望も含めてご意見を聞かせてください。 PS: ともみん♪さんから質問のあったフェースブック超入門書ですが、下記2冊を推薦させて頂きます。 ・日本人のためのフェイスブック入門(松宮義仁著) ・これ1冊で完全理解facebook(日経BPパソコンベストムック著) ★ジョン・キム氏のフェイスブックページはこちら ※アカウントが必要です★佐々木かをりのフェイスブックページはこちら
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