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会議番号:3586 開催期間 2020年03月20日- 03月27日
たくさんの投稿をありがとうございます。『動脈硬化、チェックしたことありますか?』という質問の結果、予想はしていましたが、Yes30%、No70%と、現時点で圧倒的にNoの方が多くなっています。 動脈硬化という言葉を耳にしたことはあるけれど、marco302さんのように自分とは無縁で中年以上の男性の病気と思っている方も多いのではないでしょうか。動脈硬化は女性には無縁のものではありません。女性ホルモンであるエストロゲンには血管保護作用やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)低下作用、HDLコレステロール(善玉コレステロール)増加作用があり、女性の血管はエストロゲンが十分にある間は守られています。女性は平均50歳前後で閉経しますが、その前後5年の更年期からエストロゲンが低下し、脂質異常症、高血圧症、糖尿病、肥満などの動脈硬化のリスクが増加します。閉経後15年ほどで急速に心筋梗塞など冠動脈疾患罹患率は増加、75歳では男女同等となります。また、女性では喫煙も非常に重要な動脈硬化リスクです。 まうやんさんは20代からコレステロールが高く、ご家族に心疾患があり、医師に「家族的なものだから早々下がらないよ」と指摘されたことが気になります。 早発性冠動脈疾患(男性55歳未満、女性65歳未満で発症する冠動脈疾患)の高リスクである、家族性高コレステロール血症という診断率が低い病気があります。この病気の方は、現在、心血管疾患がなくても、LDLコレステロール100mg/dL未満に食事・運動・内服薬でコントロールし、動脈硬化検査を年一度受けることをお勧めします。詳しくは動脈硬化学会HPをご覧ください。また、ご自分の冠動脈疾患発症の予測に興味のある方は、同じく日本動脈硬化学会HPにある冠動脈疾患発症予測ツール「これりすくん」もご参考ください。 まやうんさんやFutachanさんのように動脈硬化の検査を受けている方もおられれば、Tosukuさん、パフィンドーナッツさん、abbyiさんのように動脈硬化の検査とは何か、どの診療科で出来るのか知らないという方も多いということがわかりました。 動脈硬化検査は動脈硬化リスクを評価するために行います。一般内科やドックの血液検査で脂質(総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)、糖尿病(血糖値、ヘモグロビンA1C)、腎機能(クレアチニン、eGFR)、胸部レントゲン、心電図で異常があり動脈硬化が疑われれば、精密な脂質検査、頸動脈エコー、ABI(足関節上腕血圧比)、baPWV(脈波伝播速度)、CAVI(心臓足首血管指数)、アキレス腱軟線撮影(家族性高コレステロール血症の方はアキレス腱が肥厚していることが多いため)、動脈硬化が進んでいて冠動脈疾患の詳しい検査が必要となれば動脈硬化専門医のいる診療科や循環器内科で心エコー、冠動脈CTや運動負荷シンチなどの検査が行われます。 Futachanさんが「血管脈波検査(baPWVと思われます)と頸動脈エコーの結果がかなり違っていた」とのことですが、もう少し具体的な情報が頂けるとお答えできるかと思います。 だいぶ動脈硬化が身近になってきましたでしょうか? それでは3日目に向けて「動脈硬化、チェックしたことありますか?」にYES、NOでお答えの上、「血管の健康のために何か意識していること」があれば教えてください。また「動脈硬化についての疑問があれば」お聞かせください。★関連するテーマの円卓会議・気象の変化。体調に影響ありますか? 議長:鈴木美香・健康管理のための毎日の習慣、ありますか? 議長:佐々木かをり・入学、新年度。環境変化に不安はありますか? 議長:古荘純一
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