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会議番号:3432 開催期間 2017年03月24日- 03月31日
対人関係、職務内容や職責など具体的な不安の声をいただきました。この時期は、体調の変化をきたしやすいことにも注意しなければいけません。新年度ということで、生活、就学・就労環境の変化によるストレスと考えられ見落とされがちです。本日は、春の体調の変化について述べさせていただきます。 皆さんの中にも花粉症の方は多いのではないでしょうか? アレルギー疾患は、気圧、気温、天気の変化で生じやすくなります。春は天気の移り変わりのサイクルが早くなり、日によって、また昼夜で寒暖差が大きりますので、喘息発作やアレルギー性鼻炎などが増えてきます。アレルギーの症状としてわかりやすいものだけでなく、頭痛や気分不快もアレルギー体質の方は症状として発現することもあります。 睡眠のリズムの乱れやすい人にも、春はつらい季節です。冬は「寒くて朝がつらい」と言えば多数の人の共通体験となりますが、暖かくなり夜明けも早くなると、「朝起きがつらい」と言えば、「怠けている」などと誤解されがちです。 「起立性調節障害」という疾患をご存じでしょうか? 簡単に説明すると、自律神経の調節機能が悪いため脳血流や全身への血行が維持されなくなり、立ちくらみやふらつきが起こることにより日常生活に支障を来す状態です。この疾患は、女性が重症化しやすいこと、春から夏にかけて症状が重くなること、その割合が高いにもかかわらず社会の認知度が低いこと、などの特徴があります。 新年度には、朝の時間を利用した活動が増えてきます。しかし起立性調節障害や睡眠障害のある人には大きな負担になります。朝礼や早朝出勤が苦手な人も少なくないでしょう。起立性調節障害と診断を受けている人でさえ周囲の理解が乏しいため、新しい環境や初対面の人には無理をして頑張ろうとします。まして、診断を受けていない人は自信を喪失しがちです。自信喪失と身体不調が重なると、抑うつ的になり「うつ病」と診断されることもあります。 環境変化の対策については、「ストレッサーをいち早く取り除く」「睡眠や休息を多めにとる」「職場や学校以外にいろいろな居場所を持つ」などの意見をいただきました。加えて、体質にも多様性がありますので、自分自身の体質を知り、一人一人の体質をふまえた職場、生活への配慮も必要であると言えます。 次回も対策について考えていきたいと思います。特に、環境の変化に弱い立場の人、たとえば、子ども、高齢者、障害のある人などに対してどのような配慮が必要でしょうか? 皆さまのご意見をお待ちしています。 ★古荘議長の過去の円卓会議より・子どもの依存症、本人の自己責任ですか?・病気か個人の問題か、迷うことはありますか?・「教育虐待・教育ネグレクト」について考えたことありますか?
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