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会議番号:3398 開催期間 2016年07月01日- 07月08日
投票結果を見ると、世代間の負担が不公平だという方が9割を超えています。それに対する処方箋については、「余裕のある高齢者への負担を増やす」という見解が多く見受けられました。kkoさんやmayupyonさんは「(この会議で)不公平に対する解決法があるのだとわかった」と述べられています。 私が最大の問題だと考えるのは、今回の参議院選挙で、どの政党もこのことを意識していないか明言しない(ほうかむりしている)ということです。 とりわけ消費増税については、三党合意を形成した責任者である民進党(当時民主党)が早々と先送りを決めたということで、選挙の争点から「給付」と「負担」の問題は、抜け落ちてしまいました。世論調査では、3割の方が、「社会保障を充実してくれるなら消費増税はやむをえない」という意見ですが、この考え方の受け皿となる政党は存在せず、われわれは、選択肢を奪われてしまっているわけです。どの政党も、「負担なき給付の拡充」という、いわば幻想を語っています。これではシルバー民主主義がおかしいといっても何も変わりません。 さて今回は、世代間の負担の在り方を考えるヒントを提示し議論しました。18歳、19歳の新たに選挙権を得る若者やより若い世代に、「このままの負担構造でいいのか」という問題意識を持っていただきたいと思います。 現在、与野党ともにこの問題から逃げており、正面からこの問題を取り上げていませんが、早晩年金の見直しは不可避です。所得代替率は3割程度に落ちるというのが専門家の見解です。そのような危機が訪れるまで、負担増の問題は議論にならないとしたら、寂しい限りです。 最後に、私は10年ほど前から、給付付き税額控除を提唱してきました。これと似ているものにベーシックインカムがあります。ユートピア思想のベーシックインカムと給付付き税額控除では、メリット・デメリットがあり、簡単には比較できません。今回これについてコメントをいただきましたので、いつかこの問題をここで取り上げたいと思います。★森信議長の過去の円卓会議より・消費税引き上げ。先送りに賛成ですか?・軽減税率にマイナンバーカード。あなたは使いますか?・所得税、あなたは今の個人単位から世帯単位へ変えることに賛成ですか?
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