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会議番号:3333 開催期間 2015年03月06日- 05月08日
本テーマも最終日を迎えました。皆様、熱のこもった議論をありがとうございます。 TOMICさんから、20年前についての言及がありました。私が大蔵省(現財務省)に入ったのも20年前の1995年です。当時でも財政は深刻と言われていましたが、国の借金は225兆円でした。それが2015年度末には807兆円と、実に3倍以上に増えています。 この間、私や私の同僚達も、財政の健全化へ向けて努力してきたつもりですが、残念ながら成功していません。前回コメントでの皆さんへの問いかけは、私達自身への、自責の念を込めた問いかけでもあります。 DiamondBarさん、真打ちさん、ゆうたんぽんさんからは、政治への厳しいご意見をいただきました。確かに、毎年の予算を決めてきたのは政治家です。しかし、民主主義国家である日本において、政治家を選ぶのは国民です。これまでの財政の歩みは、それぞれの時点における国民の意思を、総体としては反映してきた結果であるはずです。 シンゴパパさんの国民投票も面白いアイデアですが、財政の現状がこれまでの国民の意思の反映なのだとすれば、今投票しても、良い結果が出るかどうかは分かりません。 ではどうすればよいのか。FUKAHORIさんが指摘されるように、これは国民が議論すべき共通の課題です。私は、地道ではありますが、できるだけ多くの国民の間で、財政についての問題意識を共有し、議論を積み重ねていくしかないと考えています。 誰でも、税金はなるべく少なく、自分が受ける公共サービスはなるべく多くを望みます。しかし、そうした個々人の希望をすべて満たすことはできません。banana5さんのご意見がまさに本質を突いていますが、国民と一口に言っても、その一人ひとりは、それぞれ利害も状況も異なります。自分と異なる立場・状況の人達がいることを思いながら、全体としての国・社会のあり方を考えていくことが重要です。 そのとき忘れてはならないのは、私達には、今はこの議論に参加できない将来の世代のことも考える責任があるということです。 まさにそのような、国民的な議論を喚起したいとの思いから、このテーマを提示させていただきました。多くの皆様から、真摯なご意見をいただき、やってよかったと感じております。ぜひ今後も、時折でも結構ですので、こうした問題について考え、周りの方と話をしてみていただければと思います。 一週間どうもありがとうございました。★類似テーマの過去の円卓会議 ・消費税増税。意識していますか?・増税に関する議論。理解できていますか?・あなたは「中福祉・中負担」が良いですか?
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