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会議番号:3333 開催期間 2015年03月06日- 05月08日
2日目も、多くのご意見をいただきありがとうございます。 私から、「小さな政府」と「大きな政府」のどちらを目指すのか、との問いかけをさせていただきました。そもそも、今の日本は、どちらに近いのでしょうか? 実は、国際比較でいえば「小さな政府」なのです。「日本の財政関係資料」の14ページ、「OECD諸国の政府支出及び収入の関係」をご覧ください。 政府の総支出の対GDP比は、OECD諸国の中で下位にあります。ただし、社会保障支出とそれ以外の支出に分けると、社会保障支出の対GDP比はOECD諸国の中位にあるのに対し、それ以外の支出では最下位となっています。 さらに15ページをご覧いただくと、租税収入の対GDP比も最下位に近く(ただし、消費税率5%の時の数字です)、財政収支は最悪となっています。 つまり、社会保障分野は「中福祉」、それ以外の分野は「低福祉」、そして「低負担」という姿となっています。もちろん、これは国全体の数字であって、個々人の実感は違うかもしれません。 いただいたご意見を見るとその多くは、一概に「小さな政府」か「大きな政府」かではなく、中身が問題のようです。せいらさん、mayupyonさんは、消費税増税や負担増もやむを得ないとされる一方、無駄な支出の削減が前提とされています。「質の高い政府」(blueberry53さん)、「内容によって使い分け」(本の虫さん)を求めるご意見もあります。 しかし、現在は支出が収入を大きく上回る状態であり、どのような政府の姿を志向するとしても、収支をバランスさせるには、全体として支出の削減か負担増、あるいはその両方が必要となります。 しかも、支出については、高齢化に伴いどうしても増えていく部分はあります。そうした中で、「質の高い」政府を作るためには、公共サービスについて、「あれもこれも」ではなく、「あれかこれか」という厳しい選択、優先順位付けをしていかなければなりません。 真打ちさんが指摘されるように、高齢化の進展等は昔から予測できたのであり、もっと適切な「備え」をしておくべきでした。なぜ、日本の財政がこのような状態になるのを、防ぐことができなかったのか。10年後、20年後に、同じ問いを発しないようにするためには、今、どうすればよいのか。皆さんの考えをお聞かせください。★類似テーマの過去の円卓会議 ・消費税増税。意識していますか?・増税に関する議論。理解できていますか?・あなたは「中福祉・中負担」が良いですか?
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