働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3108 開催期間 2011年08月08日- 08月15日
演劇にしろ音楽にしろ、ライブでお客様と接するものは、演者の「一生懸命」の時間に立ち会っていただくものだと思っています。即興はもちろん、振付けが決められていても何が起こるかわからないのが生の舞台の世界。 そして「一生懸命」の時間に即座に突入することもできるし、時にはそれが簡単には生まれないことも知っているのが「プロ」。 ストレスを解消するためにお酒を飲みます。僕も大好き。そして、ただアルコールを体内に入れるだけではストレスは解消されません。また、誰かと一緒に飲んで騒ぐことで何かは解消されるかもしれませんが、本当に必要な何かになったかどうかは疑問だったりします。(と自省……)そこに「リチュアル(ある様式)」がないからです。 このリチュアルが保障されていると「一生懸命」の時間に入りやすくなります。パーティーでも主催者のちょっとした配慮で様子はがらりと変わりますよね。 そして「一生懸命」や深い時間は人の心に確実に影響を及ぼす。心に影響があるということは即座に身体に影響がある。逆に身体を動かすことで心をリフレッシュさせることもできます。 稽古を終えて夜中にくたくたになって帰宅、と思っていました。実は脳の方が疲れている。なので最初はそんなの無理、と思いつつ軽くジョギングをしたらすっきりして、何よりも寝る前のビールの味が断然美味しくなった♪という体験があります。 神戸の震災後、市内をまわったある劇団の記録には、お芝居というよりも子どもたちと取っ組み合って遊ぶ時間になり、たくさんの子どもたちが思いっきりからだを動かすことや、出演者と触れ合うことを無意識に求めていた、とあります。リチュアルに守られて身体を一生懸命動かすことができるのが「祭り」の時間。そして、ライブ・パフォーマンスは「祭り」の範疇に入るべきものなのでしょう。「祭り」が多くの人々を癒し再生させてきました。繰り返しになりますがただ騒ぐだけでは「祭り」になりません。「リチュアル」がなければ真の意味での「祭り」にはならないのです。 皆さんの深い言葉に触れて僕自身がリフレッシュさせていただいたように思います。 本当にありがとうございました。
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