働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3108 開催期間 2011年08月08日- 08月15日
震災の3日後、日帰り出張しました。まったく平和な町からの帰路、機内で「空港周辺と都内の交通網は大混乱となっています。せめてこの機内ではおくつろぎください」とのアナウンスに現実に引き戻されました。 そして、震災からちょうど1週間後の土曜日に子どもたちと稽古をしていました。14時46分に全員で東北方面に向かい黙祷しました。子どもたちと一緒に身体を動かし、声を出し、汗をかいていく中で僕の中で何かが少しだけ、確実に浄化されていきました。 ポーチュラカさん、お見舞い申し上げます。涙を流せてよかったですね。ちゃんと涙を流すって大事なこと。とてもいいことだと思っています。真打ちさん、太鼓をはじめ打楽器は「最初の楽器」、始源のエネルギーは人を根本から揺さぶってくれます。 綾○○○さん、貴重な体験でしたね。僕も直後にみた舞台公演の舞台上だけでなく客席、バックステージも含めた劇場全体の一体感が忘れられません。marco302さんも。おっしゃる通り「こんなときだからこそ」必要なんです。 kimirieさん、演劇もライブも「生もの」ですから、今一番の贅沢なんじゃないでしょうか?そして、神戸の震災から演劇人が学んだことが今回生かされた部分もありました。東北は芸能のくに、世界的にも有名な獅子舞や神楽の宝庫です。ほとんどの被災地でその獅子頭や衣装が流され、または火災で焼失してしまった。いくつかの町でそれが復活に向けて動き出しています。もちろん被災直後は、獅子舞どころではありません。そして、まだまだ生活が充分に戻ったとはとても言えない状態なのに、人々の心が「芸能」を求めている。 経済的にはもちろん、また衣装や道具等で特別な材料が必要だったり、道は険しい。それでもきっともう一度獅子舞を体験できる日が来ることでしょう。 アウシュビッツでもシベリアの収容所でも人々は、密かに、時にはおおっぴらにお芝居や詩の朗読会、音楽会を開きました。それもかなり本格的なものを、疲労と空腹でがりがりにやせた身体を一秒でも長く休ませていたい時に。 ある日本人の演劇評論家は、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡を訪れた後「前衛的な演劇を観たいという強い気持ちが起こった」と書いています。僕も2回ほど訪れていますが、生理的に共感できます。お酒を飲んだりカラオケに行ったりするだけでは決して解消されない。もちろん演劇にふれたところでも完全に「解消」されるものでもない。でも演劇/アートに触れたいと心底思いました。 震災から5ヶ月。この間に、避難所や被災地ではたくさんのミニコンサートやお芝居、ミュージカルも上演されてきました。震災の被災地だけでなく、今や日本全土が原発事故の被災地かもしれません。そして、あなたは今、どんな演劇やダンス、音楽に触れたいと思いますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.