働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3686 開催期間 2022年06月10日- 06月17日
皆様、最終日に臨み、沢山の素敵なアイデア、お心の動きなど教えて頂きありがとうございます。 私たち獣医師は長年マイクロチップとの付き合いがすでにあるので、およそどのようなものなのか、身体への影響はどうなのか?なども把握をしていますが、多くの皆様にとって抵抗のあるものだということは理解できます。 現行のチップは鉛の含まれない生体適合硝子で表面が覆われ、反応を起こすことは希有です。ただし、以前もお伝えしたようにMRI検査を行うためには、そしてマイクロチップのある部位「周辺の画像を必要とする場合」は、チップを取り出す必要は出てきます。(実際に現場では行われています) 伴侶動物の身体の中にいれるというところが、抵抗感が強くなる点でもありますね.そこが逸走や生き別れのときも脱落する可能性が限りなく低く、常にその動物の情報を担保できるという利点でもあるので難しいところです。 unagiさんの投稿にあるように、医療記録、健康管理、人のスマートフォンやスマートWatch などのデバイスで様々な健康管理ツールの付帯はすでに珍しくありませんが、動物での応用も首輪などのウェアラブル端末利用で一部では始まっていますね。 マイクロチップに付帯するとしたら、Piwoさん、Michaelさん、おがわさんなども書いているように、やはり既往歴(過去の疾患歴)、投薬中の薬の情報などが、家族の手を離れた時にも他所でもすぐにわかるようになっていると、獣医師の立場からは素晴らしいと感じます。 日本では繁殖にかかわる問題の未解決の部分も大きく、獣医師もまた多くは関わってきていなかったのが現実です。これから先はしっかりと向き合って行かなくてはならなくなるのではないかと思います。健やかなブリーディングを行い、その品種を愛する人々の手に動物を届けることも大切な事です。共に、伴侶動物の遺棄などが起きないための社会的な受け皿が、マイクロチップのみならず様々な場所、様々な人々の手でセーフティネットワークとして機能できるようになる事が、本当に重要なこれからの人と動物の絆の実現の1つだと思います。 私も保護犬/猫の譲渡先をみつける活動をしていますが、マイクロチップが入っていても登録がされていなければ持ち主はわかりません。 真打ちさんのコメントにも関連しますが、伴侶動物を守るのは人々の意識改革あっての事だと思います。家族として伴侶動物を愛おしみながら、周囲に迷惑をかけない、健全な心身状態で健やかに暮らす(その努力をする)。そういう基本的な人と動物と地球環境にあたりまえの行動や意識を省みる事がとても大切なのだと思います。動物と暮らしてみようかな?と少し心動かしてくださってうれしいです。 伴侶動物は人の傍らにしか生きる場所のない存在です。 皆様、1週間お付き合い下さり、誠にありがとうございました。★柴内議長の過去の円卓会議より・いつも人間以外の生き物のことも考えている?・獣医師さんに尋ねたいこと、ありますか?・伴侶動物は社会の一員だと思いますか?
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