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会議番号:3636 開催期間 2021年04月09日- 04月16日
こんにちは。初めて「働く人の円卓会議」の議長を務めます、宋美玄です。産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目指して活動しています。1週間、よろしくお願いいたします。 今回のテーマは「生理の貧困」です。生理については語ることがタブーとされてきましたが、近年、生理痛や生理周期に伴う不調についてメディアで特集されたり当事者の声が取り上げられたりするようになってきました。SDGsの流れもあり、女性の健康について企業からも関心が向けられるようになったことは画期的です。加えてコロナ禍で貧困問題が注目され、生理用品を買えない人たちがいることがクローズアップされました。 国際NGO「プラン・インターナショナル」が先月、「生理の貧困」の日本の実態を調べるため、生理のある15〜24歳の女性2000人に対して調査をしたところ、36%が生理用品を買えなかったり買うことをためらったりしたことがあると答えています。その理由は経済的なものが大半でしたが、「自分が買うのは恥ずかしい(18%)」「親が買ってくれない(5%)」などの理由もありました。経済的な理由も含め、若い世代の女性が生活必需品を手に入れられず困っているのです。発展途上国の女性たちの間で生理用品が不足しているという話は聞いたことがあったかもしれませんが、日本国内で10代、20代の女性たちが、ということは考えたことがなかったのではないでしょうか。 生理がない方にうまく伝わるかどうか分かりませんが、生理というのは比較的突然性器から出血してくるもので、量も個人や時と場合によりまちまちです。生理用品を携帯していても服を汚したりすることがあるくらいです。さしずめ、時々急に下痢をして便が漏れたりトイレに頻繁に行くような感じでしょうか。女性自身はコントロールできないし、タイミングも予測がつかない人が多いです。 1ヶ月で最低でも数百円はかかり、しかもトイレの個室に入るときに自分で携帯していないと所有していても意味がない。特に、生理が始まって間もない年代の、自由になるお金も少ない女性たちにとっては大きな負担であることを分かっていただけるでしょうか。 あなたは、このように生理用品が買えない若い世代がいる現状を、知っていましたか? YES、NOの投票とともに、あなたの考えをお寄せください。「生理の貧困」について、一緒に考えていきたいと思います。★これまでの関連テーマもお読みください・「フェムテック」って知ってますか?・10代の出産、毎週250名。知っていましたか?・相談できる婦人科医、いますか?
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