イー・ウーマン（ewoman）

最新の正しい情報を知りたい（yuk-hat・埼玉県・36）

私自身、今後必要となる可能性もあるので、最新情報はとても興味を持っています。月経に関する知識や痛みへの対策、妊娠に対して日本は教育機会が少ないと思いますし、医学的にも正しい情報が広く知られているかというと、そうでないように思います。医療従事者の友人は躊躇なく治療を開始して子どもを授かっていましたし、知識がある人ほど取り入れている印象です。10年前に流行った海外ドラマの舞台が生殖医療のクリニックで、最新技術も含めてストーリーになっていることに驚きました。

苦痛の少ない不妊治療へ（ほひこ・神奈川県・44）

不妊治療は、高い、痛い、つらい、というイメージがあります。「痛い」と「つらい」については、フェムテックの力で軽減されることを望んでいます。クリニックの雰囲気も大切だし、カウンセリングのようなこともできると良いし、コミュニティも力になるはず。そして、正しい情報提供も。パートナーとともに明るく受けられるようになってほしいです。

記録の自動化（DiamondBar・東京都・52）

基礎体温の計測から始まり、投薬後の体調管理など記録をつけることが多く、記録をつける作業の軽減や付け忘れを防ぐことができると思う。リストバンド型のデバイスなどでずっとデータが記録されることで、より多く医師にデータを提供し、治療に役立てられればと思う。不妊原因は男女が半々だと考えるが、実際の治療は女性の負担が圧倒的に多いと私は思う。テクノロジーの力で負荷を少しでも軽減できることを願う。

女性の一生（パフィンドーナッツ・埼玉県・52）

更年期障害は勿論、その後も人生は続きます。人生後半戦の健康にも是非目を向けて頂きたいです。高齢化社会なので、とても重要な課題だと思います。

更年期分野の発展（真打ち・栃木県・51）

不妊治療クリニックの移動式バスの画像を拝見し、立ち寄り易さの配慮に驚いた。解決の糸口が身近に在る事で、取り組み方にも良い影響が期待できるように思う。私は、健康で長く働ける社会を見据えた、更年期分野の発展を望む。治療に至らずも、不快な症状に折り合いを付けて暮らすケースも多く、投資家の注目からは外れがちかもしれないが、潜在的患者数の把握とオンライン診療の連携強化で、飛躍要素は大きいと私は思う。

正しい情報で問題解決を（まうやん・東京都・49）

不妊患者さんの中には「不順だが来ないから楽」と無月経を気に留めずに過ごした方もいます。また、未だに「月経があるから妊娠できる」と思い込んでいる人が多いことに驚きます。まだまだ妊活の啓蒙活動は必要だと思います。妊活・不妊治療に関するサイトは多いですが、正しい情報ではないこともあるので見極めが難しいかもしれません。更年期に関してはまだまだ情報が薄い気がします。正しい情報の開示であるなら、すべての分野で解決してほしいです。

女性だけでなく、男性参加も必要（nekosaurus・愛知県・51）

他国は知りませんが、日本では一部を除いて、女性のライフイベントに対して我関せずの男性が多いと私は思います。そのために女性はあらゆる悩みを独りで抱え込むことになるので、男性の無関心・消極的な態度が解決されると良いと思います。

皆さま、「月経、妊娠、出産、職場復帰、育児そして更年期など、どのようなお困りがフェムテック市場の盛り上がりと共に解決されると良いと思いますか。」という問いに対する、様々なご意見を有難うございました。
 
ほひこさんからは、「クリニックの雰囲気も大切だし、カウンセリングのようなこともできると良いし、コミュニティも力になるはず」というコメントを頂戴しました。2日目にご紹介した不妊治療クリニックチェーンのKindbodyや婦人科クリニックチェーンのTia Clinicなどは、従来の医療機関のイメージとは異なる洗練された雰囲気のブティッククリニックを主要都市各地に展開しています。Tiaでは、クリニックをハブに、受診する女性同士や医療従事者が繋がることのできるSNSコミュニティも存在します。
 
また、DiamondBarさんは、「記録をつける作業の軽減や付け忘れを防ぐこと」をフェムテック で解決して欲しいというコメントを下さっていて、まさにこうしたクリニックでは不妊治療や婦人科疾患の治療に関わるデータをオンラインデータ化しています。



　yuk-hatさんからは、「妊娠に対して日本は教育機会が少ない。最新の正しい情報を知りたい」という意見をいただきました。2日目にご紹介したProgynyは企業の福利厚生として、治療を必要とする従業員一人一人に、不妊治療の専門知識を持つ専任の患者ケアアドバイザーが付き、治療法の説明や精神的なサポートを行っています。そして、Maven Clinicという企業では、妊娠、出産、職場復帰、育児、不妊治療などのサポートを、24時間いつでもどこからでも専門家からオンラインを介して受けることができる、女性とその家族向けのオンライン診療を提供しています。産婦人科医、栄養士、乳児睡眠アドバイザー、精神科医等20種以上の分野の専門家が1800名以上登録しているので、専門的知識を知りたい時に得ることが可能です。
 
こうしたアメリカのフェムテックスタートアップの特徴の一つは、女性の健康課題解決を目指すことに加え、LGBTQや不妊治療や子育てなどに関わる男性などにも向けた解決策を提供していることです。NOのnekosaurusさんが、「女性だけでなく、男性参加も必要」という意見を下さっているように、日本でもこれまで解決策が限られてきた女性の健康課題を起点に、男性も巻き込む形で解決策を議論し普及することが必要だと思います。
 
　日本で女性の健康課題を解決するために、どのような場で、どういった議論が進むと良いと思いますか。アメリカの事例では、企業の福利厚生としてサービスが導入されるケースを幾つかご紹介しましたが、その他に教育機関や家庭など日本の場合はどのように議論することが良いでしょうか。皆様のご意見を楽しみにしています！


★竹之下議長の過去の円卓会議
・「フェムテック」って知ってますか？
 
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・相談できる婦人科医、いますか？

• 2021.03.17
• 竹之下千尋 一般社団法人国際ヘルステック協会代表理事・Healthtech Women Japan代表/一般社団法人ヘルス・アンド・ウェルビーイング・アライアンス理事・Womb Business Incubator Co-founder/日本臓器製薬株式会社海外事業本部企画部部長