イー・ウーマン（ewoman）

テレワークで成果を出すイメージ（cheer・大阪府・54）

テレワークが進まない原因をわたしなりに整理したのですが、これまでのオフラインとテレワークとで「成果を出すイメージ」が繋がらず、脳が納得しないのではないかと思っています。テレワーク可能だが整備や意識が今ひとつという業種においては、経営者と働き手の両方にこれがあるのではないか。前職ではトップダウンの100％テレワークを（強引に）やりましたが、仮想オフィスの導入はマイルドかつ効果的に「成果を出すイメージ作り」を補佐してくれそうですね。

お店と在宅のコンビネーション（Coco Bennie・広島県・52）

販売の仕事の際だけ、店頭に出ています。2年前に起業したところ「どんなにいい商品、サービスを持っていても売る力がないとダメ」ということに気付き、販売の仕事を通じてセールススキルをあげています。しかし、以前は東京まで通わないと学べなかった先行投資的な活動はオンラインで、旅費の負担がなく、かつ、コンスタントにできるようになりました。単発で通勤しているけれども長期的な活動の礎になることを在宅でできるようになり、そこはうまく活用してまいります。

音声のやりとりで気分転換も！（シンゴパパ・静岡県・53）

コミュニケーションはチャットの他、Teams通話やスマホでとるようにしています。やはり、テキストより音声でやり取りする方が、ニュアンスが伝わりやすいので込み入った話には向いています。何より、人と話すことで雑談もでき、気分転換や適切な休憩をとることにもつながるため、積極的に使うようにしています。

週２回ほどの出勤です。（2kishir0・東京都・31）

昨年２月からテレワーク継続中です。テレワークは経費削減が見込めるので、会社の業績が悪化していることもあり、コロナ禍が落ち着いても常態化していくのではと考えています。個人的にはテレワークは昼食を自炊出来て、健康・お財布に優しくていいなあと思っています。難点はチームでのWEB会議が従来より増え、予定が埋まりがちな事でしょうか。総務の仕事もしていますが、ペーパーレスが難しく、出社時に書類処理に追われるのでスケジュール管理には気を配っています。

隙間時間に話していたことが（Penguin・海外・その他・42）

昨年の3月から突如始まったリモートワーク、あれから合計で3週間も出勤していません。最近になって発覚したのが、会議をするまでもないけれど、以前であれば隙間時間にちょっとずつ話をして片付けていたこと、気が付いていたことが、一緒に過ごす時間がないために、話さないまま、結果、解決しないまま、になっていました。隙間時間の会話はリモートではなかなかやりにくいので、やることの把握をより細かく、丁寧にしなくてはならないと思いました。

仕事による（shosho・京都府・55）

約1年間、2～5割出勤です。IT従事者ですが設備屋なので、一部、テレワークができない業務があります。デスクワークはお金がかかっても、非効率でも、会社は環境、制度を、社員は在宅環境を整えることで対応しています。難しいのは社会性に関するもの。明文化されない新しい基準、文化の共有や、ちょっとした気遣いの表し方です。テレワーク研修を経て実務に入り、先輩と中期出張の後、長期で休んでしまった同僚がいますが、会っていない期間が長すぎて、どうやって声をかけたものか悩みます。

零細組織では不誠実で残念な状況（せいら・東京都・51）

職務内容の差異と雇用主のテレワーク否定価値観、設備不足で非常に不公平かつ不誠実な状況です。明確なテレワーク規則を従業員に提示しない、テレワークを一部従業員にのみ認める、一方的な通勤交通費不払い、テレワーク時の通信費等経費不払いなどです。現状、テレワーク要請を自分が強く訴えると認められる程度です。資金不足もありセキュアな設備環境も望めません。

コワーキングスペース（unagi・東京都・60）

仮想オフィス、初めて拝見しました。これなら家にいながらにしてつながりが感じられ、雑談がしたければそのスペースへ行くこともできます。とても画期的だと感じました。私は現場撮影なので「テレワークできない業種」に入りますが、技術が進めば可能になるかもしれません。また、自宅で仕事がしにくい知人はコワーキングスペースをうまく活用しています。今はとても安価なサービスもあるようです。

データの管理（n.dan　・広島県・46）

データの管理、パソコン(自宅ではノートパソコン)、資料などの問題で、基本出社体制を続けています。お客様との打合せも基本対面です。(もちろん対策しながら)会社も自宅から近く、車出勤です。私の場合、テレワークするのに問題なのは、データの管理です。

いよいよ最終日。この一週間、みなさまからいただいた内容と私からのアドバイスをお届けします。
 
■コミュニケーションに関する課題
・コミュニケーションがとりにくい
・チーム業務がしにくく雑談からアイデアがでない
・長期に渡るとメンタルに影響する
・変化やイノベーションが起こりにくい
 
たくさんの課題をひとまとめにしましたが、これらはすべて「テレワークだと、コミュニケーションがしにくい」が原因です。
では、なぜコミュニケーションがしにくいのか。それは、「声がかけにくい」からではないでしょぅか。なぜ声がかけにくいのか。それは、「みんなの状況が見えない」からではないでしょうか。
 
つまり、コミュニケーションの課題解決のカギは、テレワークでもオフィスにいる時のように、「みんなの状況を見えるようにすること」。そのひとつの答えが、3日目に動画でご紹介した「仮想オフィス」です。でも、新規にツール等を導入するのは大変ですよね。実は、コロナ禍が深刻化してきた昨年の2月、ZOOM等のWeb会議ツールを使った「仮設クラウドオフィス」をご提案した動画があります。
シンゴパパさんから、「音声のやりとりで気分転換も！」というアドバイスをいただいているように、「音声で気軽に声がけ」ができる運用ですので、興味のある方は、ぜひご覧ください。
 
【新型コロナ対策】仮設クラウドオフィスの作り方
 
みなさんの気軽な声がけから、雑談や相談が始まり、新しいアイデアが生まれ、会社の変化やイノベーションにつながっていくといいですね。
 
 
■テレワークできない業務に関する課題
・ペーパーレスが進んでいない
・出社する人に負担が集中
・テレワークできない業種がある
 
紙やハンコ等の物理的な仕事がデジタル化されていないために、会社でしかできない仕事がたくさんあり、出社する人に負担が集中してしまう。また、テレワーク自体がしにくいエッシェンシャルワーカーさんもいる会社では、在宅勤務している人は、気を使いますよね。
 
まず、これを機にデジタル化を推し進めましょう。コストがかかりますが、補助金や助成金を活用してはどうでしょうか。たとえば、経済産業省の「IT導入補助金」は、今年度は終了していますが、先月末に成立した第3次補正予算には組み込まれています。
 
テレワークできない業務については、最初から「できない」「不公平だからしない」ではなく、会社全体で工夫して取り組んで行きましょう。昨年の緊急事態宣言時、町工場の溶接作業での在宅勤務に挑戦した事例もあります。
【町工場が新型コロナでまさかの在宅ワーク導入、IoT溶接機使い職人が自宅で作業】
 
また、こんなNHKニュースもありました。
【コロナ対応後の看護師に在宅勤務】
 
■仕事環境に関する課題
・自宅では仕事がしにくい(Web会議)
・休憩時間が上手く取れない
 
自宅では、仕事の緊張感が薄れ、効率が下がる人も少なくありません。2kishir0さんからは、「出社時に書類処理に追われるのでスケジュール管理には気を配っています。」というアドバイスをいただきました。
テレワークだから時間を気にせず仕事をしてしまうと、効率の低下はもちろん、体調も悪くなりかねません。テレワークでも時間管理をすることが、重要です。
 
unagiさんからは、「自宅で仕事がしにくい知人はコワーキングスペースをうまく活用している」というアドバイス。最近は、近くに働くスペースが増えてきています。
 
東京都の「TOKYOテレワークアブリ」を活用すると、今いる場所の近くにあるワークスペースを簡単に探すことができます。
 
【東京都公式アプリ｜TOKYOテレワーク】
 
■その他の課題
・新人や若手の育成がしにくい
 
新人教育がしにくい、という質問をよくいただきます。自社事例ですが、弊社はコロナ禍に入ってから2名を新規採用しました。面接もオンライン、入社してからも、もちろん完全テレワーク。業務手順やルールは、オンラインで説明できますが、新人教育で重要なのは「会社のビジョンを共有すること」「先輩の仕事をそばで見ること」「わからないことをすぐ聞けること」。そこで、実施したのが「社長のバーチャルかばん持ち」です。持つカバンはありませんが、社長の講演、取材、コンサルティングなど、すべてオンライン同席。短い時間で効率良く「ビジョン」を体感できたようです。また、先にご紹介した仮設オフィスで、先輩と一緒に仕事をしつつ、気軽に質問もできたようです。
 
・コロナ禍が収束すると戻る
 
アフターコロナの社会を想像してください。「人手不足」というコロナ以前からの課題が、以前よりも企業にとって深刻になります。そんな中、「テレワークできる企業」と「テレワークできない企業」。これからの社会を担う若者はどちらで働くことを望むでしょうか。ウィズコロナの今、課題を乗り越え、戻らない努力と挑戦をするかどうか、御社にとって、大きな岐路道ではないでしょうか。・・・と、社長にお伝えください(笑)。
 
みなさま、一週間、ありがとうございました!


★田澤議長の過去の円卓会議より
・新型肺炎。在宅勤務できていますか？
・「テレワーク・デイズ」って知ってますか？
・テレワーク、あなたの生産性上がりますか？

• 2021.02.05
• 田澤由利 （株）ワイズスタッフ代表取締役、（株）テレワークマネジメント代表取締役