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会議番号:3143 開催期間 2012年01月30日- 02月06日
「NO」が90%とは、2年半前とほぼ変わらぬ結果でした。 金正恩体制が中国やベトナムのように改革、開放に向かうのは確かに現実的には難しいでしょうね。改革とは政治改革を指すわけですから、民主主義を導入すれば、旧ソ連や東欧の例を見るまでもなく労働党による一党独裁は持たないかもしれません。 金総書記自身は生前「我々は改革・開放の風に引きずられてはだめだ。改革・開放は亡国の道だ」と警戒していたことから息子の正恩もおそらく父親の教えに従うかもしれません。 それでも、よく考えてみると、日本は韓国とは57年前に朴正煕独裁政権と、また中国とも50年前に毛沢東主席率いる共産党一党独裁体制との間で国交を結んでいます。日本と国交を結んだ両国は、その後大きく変貌し、今では日本にとっては欠かせない隣国、経済パートナーとなりました。韓国と中国とはできて、北朝鮮とできないはずはありません。 小泉元総理が金総書記と交わした2002年の「平壌宣言」には「実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが双方の基本利益に合致する」とうたわれています。 北朝鮮と国交を正常化し、敵対関係が解消されれば、安全保障面でも日本の平和と安全にとってプラスになります。北朝鮮の脅威が軽減されれば、国民生活に重くのしかかっている軍事費負担の軽減にも繋がります。レアアースを含め莫大な資源が埋蔵されている北朝鮮との経済協力は資源のない日本に経済的恩恵をもたらします。 反発と憎悪を買うだけの兵糧攻めや、封じ込めよりも、人的・経済的交流と協力を重ね、信頼関係を築くことのほうが北朝鮮を「普通の国」にする近道ではないでしょうか。今こそ、日本はそのための水先案内人になってはどうでしょうか。 月末に国益の観点から北朝鮮を取り込むことの重要性性を綴った拙著「金正恩の北朝鮮と日本」(小学館)から出版されます。多くの疑問への回答が書かれています。ご一読くだされば幸いです。
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