働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3143 開催期間 2012年01月30日- 02月06日
問題は、金正恩氏に何を期待するかです。投稿を見る限り、日本にとっては、何よりも常識の通じる国になってもらいたい、人権弾圧を止め、国民を飢えさせないようにしてもらいたい、核やミサイルを放棄し、拉致した日本人を返してもらいたいということに尽きるようです。 でも、「期待できない」が92%ということは、裏を返せば、こうした願いは金正恩体制下でも叶わないということになります。これでは、「核問題を6か国協議で解決する」とのオバマ大統領の言葉も、「拉致被害者全員の一刻も早い帰国を実現するため政府一丸となって取り組む」との野田総理の施政方針演説も空しく聞こえます。 「NO」の投稿の中には正恩氏が北朝鮮を変えようとしても、軍部など既得権勢力がそれを許さないとの声が多いようですが、軍部が実権を握っていたムバラクのエジプト、カダフィーのリビアで変化が起き、ミャンマーでも変化が起きつつあります。 民衆蜂起は期待できそうにもありませんが、北朝鮮も昔とは違い、今では世界160数か国と国交を結んでいます。イタリアやスペイン、英国などEU諸国とも10年前から国交があります。金日成政権下では考えられないことでした。敵対する韓国との間でも21世紀に入って2度にわたって首脳会談が行われました。今は中断していますが、これまでに193万人の韓国人が北朝鮮の観光名所である金剛山を訪れ、さらに123の韓国企業が北朝鮮に進出し、5万人の労働者を雇って合弁事業を展開しております。金日成の時代には韓国人の誰もが想像もできなかったことがこれまた後継者の金正日の政権下で実現しました。対外関係においては少なくとも、初代の金日成政権よりも二代目の金正日政権のほうが開けています。そう考えると、三代目の金正恩政権にもある程度期待をしてもよいのでは?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.