働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3096 開催期間 2011年05月30日- 06月06日
週末もたくさんの投稿をありがとうございました。 まず、dokinchnさんのご意見に集約される“どちらがいいか?”という迷いについてです。 これは、どちらがいいかを決めようとするから迷うのです。食べ物において、一方が良くて、一方が悪いということはありません。“どちらもよい!”でOKです。 生野菜には「加熱によるビタミンの損失が少ない」という利点と「かさが大きくて量が摂れない」という欠点があり、温野菜はその逆です。つまり、両者は補い合っているのです。それをどちらか一方に限定し、そればかりを食べることこそ危険です。 1日目にも「牛乳は飲むべきか否か」というご意見がありました。これも“飲むか飲まないか”というゼロイチ発想で、“量”という大切な視点が抜けています。1日1杯の牛乳と1日1Lの牛乳では、当然評価が違います。どんなによい食品でも摂り過ぎれば欠点の方が大きく表れます。 また、その方が牛乳以外にどんなものを食べているのか……によっても評価は変わります。3食グルメで肥満の方が飲む牛乳と、日々の食事が満足に摂れない方にとっての牛乳の評価は正反対になるでしょう。 更に、同じ牛乳でも“脂肪”という側面から評価すると“低脂肪牛乳”の勝ちですが、“低GI値”という側面から評価すると“普通牛乳”の方が優れています。 以上の様に、情報は見る角度や対象者によって評価が変わります。万人に“よい食品”や“悪い食品”は存在しないのです。あるとしたら、“よい食習慣”や“悪い食習慣”ですね……。 次に、plasticさんの妊娠中なので……というご意見です。妊娠は、食習慣を変える良いチャンスです。生まれてくるお子さんを含め、家族全員の健康ために、“食”への関心を育んでいってほしいです。 妊娠中は、過剰摂取を避けなければならない栄養素(食品)や不足してはならない栄養素(食品)があり、いずれも厚労省がHPなどで啓蒙していますが、なかなか一般に認知されていないのが現状です。例えば、葉酸。これはビタミンB群の一種で、妊娠初期に不足すると胎児に先天性異常の危険が高まります。妊娠がわかってからの摂取では遅く、妊娠前から気をつけることが重要です。 厚労省が毎年実施している「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、20代女性の朝食欠食率は全年代中最高で、エネルギー摂取量は全年代中最低です(中高年者が多いのではありません)。こうした現状や周囲への影響度を考慮すると、女性(特に若い女性)への食育は急務です。日本全体の健康度を上げ、医療費を減らしていくためには、皆さんの様な女性が“栄養学を学ぶ場所”が必要だと思っています。 来週行うランチ講座は、まさに“女性が栄養学を学ぶ場所”。 1人でも多くの女性に“活きた栄養学”を届けられることを楽しみにしています。★6/14、野口議長が火曜ランチ講座に登場! 毎日の食事で、何が足りないのか、どこを見直せばいいのか。すぐに役立つ情報が満載です。
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