働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3781 開催期間 2025年08月08日- 09月26日
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暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 7月18日に、殺人罪で服役後、再審で無罪が確定した西山美香さんが、国と県に損害賠償を求めた訴訟で、県は判決を受け入れ控訴を断念しました。違法捜査について県警の本部長が謝罪しました。強引な捜査は強く批判されてしかるべきですが、もう一つの側面についてはあまり焦点があてられていません。この女性は、軽度の知的障害や発達障害があり、取調官の誘導に乗りやすい特徴がある「供述弱者」と指摘されていたことです。◆日本弁護士連合会サイト「湖東事件」 事件までは一般就労できていましたので、彼女は、多くの方がイメージする知的障害の人とは異なるように思えるかもしれません。一見するとその困難さがわからないのです。しかし報道資料によると、頭の中では数を20までしか数えられず、逮捕の意味もわからず、自己弁護もできなかったということです。もし、学校生活で教師が気づいて何らかの支援がなされていれば、このような事件も強引な捜査も起きなかったでしょう。 知的障害の診断は知能検査だけでなされるものではありませんが、IQ70が目安とされています。一方、IQ値(70~84)の人を境界知能(知的ボーダー)とする考え方があります。図に示しましたように、IQの検査結果が100を頂点として正規分布するとしたら、おおよそ14%の人が該当し、日本の人口では約1700万人いることになります。 私の経験で、境界知能の人の中で、「変わりのない日常では生活ができるものの、非常時の対応ができない、だまされて違法な契約を結ぶ、誘導尋問に乗せられやすい人」、が多数存在することに気づきました。 西山さんのように、70を下回っても、学校や福祉で困難さが見落とされていることも少なくないと考えていますが、境界知能領域であればなおさらのことです。『境界知能: 教室からも福祉からも見落とされる知的ボーダーの人たち』古荘純一 (著) 境界知能は単にIQ値だけの概念ですので、IQ検査を受けていなければわかりません。IQ検査は時間がかかることや数値で示されることがレッテル貼りになることを危惧して、検査を勧めても拒否感を持たれることもあります。 そこで今回は「境界知能」について円卓会議を開催させていただきます。皆さんのまわりに、「本人の努力不足」「やる気のなさ」「親の教育の問題」と考えていた人の中で、もしかしたら「境界知能かもしれない」という人はいらっしゃいますか? まず、『「境界知能」とは何か。知っていますか?』についてYes, Noでお答えいただいたあとご意見をお寄せください。ご意見をお待ちしています。★古荘議長の著書もお読みください『境界知能: 教室からも福祉からも見落とされる知的ボーダーの人たち』★古荘議長の過去の円卓会議より・生きづらさを感じた時、対処する方法ありますか?・年始の災害・飛行機事故。心への影響を感じますか?・「発達性協調運動障害」、ご存じですか?<運営事務局より>・8月29日(金)まで全4回、毎週金曜に議長コメントを更新します。それを受けた投稿を、水曜朝までを目処にお送りください。水曜午後以降でも次回に掲載されることがありますので、ぜひご投稿ください。・投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に変更させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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