働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3715 開催期間 2023年04月14日- 04月21日
政府は国民から税金を集め、政策を実施します。限りあるおカネを何に使うか。その優先順位を決めるのが政治です。 1発4億円の米国製ミサイル「トマホーク」と、1000人の失業者に4億円(1人年40万円)かけて職業転換教育をする。どちらを優先したらいいのでしょうか? 事柄の性質が違いすぎる、比べることはできない、と思うかもしれません。しかし、それをするのが政治です。 みなさんの投稿を読んで山本有三の戯曲「米百俵」を思い出しました。戊辰戦争に敗れ財政破綻した長岡藩の話です。支援米として100俵のコメが届いた。腹の空いた藩士たちはすぐ食べたいと思ったが、藩のリーダーは米百俵を財源に学校を作り、人材の育成に充て、それが後の発展につながったという逸話です。財政が厳しい時こそ、政治は真価を問われる。 「未来への投資」を大事にしようというDiamondberさん、「社会を良くしていくためには若い世代の力」に期待するおがわさん、「この国の未来を考えると教育が一番」というシンゴパパさん、「次世代への好環境」が必要とする真打ちさん、「どの世代も学ぶ機会を活かせるように」とするしょこさん。 今が大変だから、ヒトや次世代、未来への備えにおカネを使いたい、という思いは「米百俵」の精神と繋がっているように感じました。 「ベスト3を挙げて下さい」とお願いした項目は以下のような結果でした。 4票・医療・介護・生活保障3票・少子化対策・教育無償化・科学振興・防災・インフラ整備2票・職業転換教育・雇用対策1票・経済対策0票・防衛力整備 ごく小さな集団での中のサンプル調査みたいなもので、これが世論などと考えてはいませんが、興味あることに、みなさんが挙げた結果は、日本の歳出構造とよく似ています。 一番多かった医療・介護・生活保護とは「社会福祉予算」、多額の予算が投じられている分野です。日本の歳出構造とは、社会保障36兆円がダントツ、その次に公共事業・防衛費・教育科学が5〜6兆円でダンゴになって並ぶ、という構造(2022年度に予算配分)です。 このバランスが保たれていた財政に、異変が起きたのが今年です。防衛費が89%も伸び、10兆円を超えた。何にこれほどおカネをかけるのか。その中身、みなさんご存知ですか? ウクライナ戦争が起こり、台湾有事も心配されています。北朝鮮はミサイル試射を繰り返す。多くの人が落ち着かない気分になっていて、岸田首相は「防衛政策の大転換」と言っています。みなさん、防衛費倍増、納得していますか? 「2023年度国家予算。注目している点、ありますか? 」への投票をお願いします。併せて「防衛費倍増やその中身」についてあなたのお考えを投稿してください。 防衛問題の議論は、意見が対立することが多く、日常の中では避けたい話題とされてきました。その姿勢が、問題から目を瞑ることにつながっているのかもしれません。でもこの問題を語るのは「今でしょ」です。難しい問題と構えず、あなたの素朴な感想で結構です。やわらで中身のある議論をしたいと思います。投稿をお待ちしています。
★山田議長の過去の円卓会議より
・あなたの賃金。この5年で上がりましたか?
・経済制裁は、平和的手段だと思いますか?
・政治の「奢り歪み」は過去のこと?
<運営事務局より>投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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