イー・ウーマン（ewoman）

自身の希望とは無関係（しのんぬ・東京都・32）

全社員が出社をしている会社に所属しています。最初の緊急事態宣言時は強制の在宅勤務でしたが、現在は「希望制の月4回までの在宅勤務制度」のみです。私は毎月フルで制度を利用しています。政府の要請にも、都の要請にもなびかない理由は経営者にあります。“人と人は対面してこそなんぼ”に近い考え方をお持ちの方であり、テレワークが進む気配はありません。テレワークにも出社にも良い点・悪い点がありますが、今後もテレワークが“当たり前”の社会になったらいいなと思っています。

テレワークは今後の働き方なのに（nekosaurus・愛知県・52）

私は受け持つ業務をほぼペーパーレス化したので、テレワークに全く支障はありません。ただ、上長が紙の業務が多いので自分にはテレワークは不便だと公言していたり、年配の職員が「仕事＝出勤するもの」という考えでいたりするので、緊急事態宣言慣れした今、週の半分導入していたテレワークは過去のものという雰囲気になっています。職場でテレワークとは、緊急時だけでなく、これからの働き方なんだという話ができたらと思います。

今より家賃が安いところに住める（春子・神奈川県・31）

現在ほぼ全面テレワークで、コロナ禍が明けてもテレワークは続けるという会社意向なので、続けます。ただ、後押しすると言うよりは、続けてもいいよ、というスタンスのようなので、テレワークが苦にならないように準備を進めたいと思ってます(自腹)。もっと家賃の安いところに住む狙いがあります。ずっと1人でいることで体調不良者が出てきているという話も聞くので、人により臨機応変でいいのかなと思います。

New normal（shachik・海外・その他・56）

カナダにて大学職員をしています。コロナ以前は私の職種はリモートワーク不可でしたが、2021年3月16日以降、全職種に対してリモートワーク許可。最初の1－2か月は不便を感じましたが、現在はほぼ解消。通勤時間及び自己負担の通勤費もなくなり、かなり楽な業務体系になりました。9月にはオフィス再開が予想されますが、詳細不明です。リモートワークの選択が残されるとよいのですが。

勤務地「自宅」です（cerise・東京都・53）

私が勤めている会社ではテレワーク推進という考え方で、現在の全社の出社率20％以下を目指しています。多様な働き方ができるように、勤務地を自宅（基本テレワーク）にすることもできます。テレワーク（勤務地が自宅）になったことにより、通勤による疲労が軽減され、朝や夜の時間もゆとりが生まれました。今後、親の介護といった局面に対応することも考えると、このままテレワークを続けたいです。

移動時間がインプット時間に（シュシュ・大阪府・51）

コロナ前は出張や、打ち合わせでの移動に週の半分を費やしていました。今は時間になったらZoom接続するだけです。そのために1日2時間程度は、読書やオンライン講演視聴などインプット時間に充てています。そのため、今後10年の事業展開のヒントを得ることができ、「今までの延長線上」ではない未来を手に入れられそうです。そのためにはテレワーク（とオンライン会議）大賛成です。

フリーランスです（SallyChan・東京都・50）

コロナ前から在宅ワークです。会社勤めの頃はとにかく通勤時間や他部署の人の電話の取次などが無駄だと感じてました。30分のところでも往復一時間とられることがいやだったのです。いまは仕事の途中でも洗濯をし、布団も干し、混み合わない時間に買いものもできて大変快適な暮らしです。会社の安定したお給料＝我慢料と思ってましたので、フリーランスになってからは売上の波はあれども、無駄なストレスからは解放されました。

子どもたちとの関わりと両立（Akie・神奈川県・51）

そもそもそんなに職場に行く必要はなかったことが判明。子どもたちが帰宅する時間にいられるので、ちょっとした会話もでき、お互いに良い関係が築けています。睡眠も充分取れるようになりました。課題は、職場の同僚とのコミュニケーションが希薄になりやすいこと、通勤がないことによる運動不足、生活のリズムが崩れやすいこと、などです。プランナーを駆使して、日中にジムに行ったりして、体調を整えています。

もう少し家の環境も整えたい（ぺり・福岡県・39）

この春は週３、４ペースでテレワークをしています。書斎はないので、居間に机とバランスボールで仕事スペースを確保。夫も在宅勤務のときは二人とも居間でやっているため、どんな仕事をしているのかわかってしまいます。仕事でいらいらとした雰囲気になっているのがわかると、お互いに気持ちが良くないので本当は別室がいいとは思いますが場所がありません。

大枠YESだけど……（miko87・東京都・48）

都内の企業で管理職として働いています。会社はテレワークを推進しています。テレワークになったことで、勤務時間は長くなりました。資料作成は集中できてい良いですが、部下からの問い合わせ、相談などに対する時間が増えました。打ち合わせも対面の方が理解度が早いですし、100％テレワークは厳しいかなと思うのが今の実態です。

表情が見えないのが辛い（walk714・北海道・45）

チャットや音声だけで上司から注意を受けた後など、凹んで立ち直るまで数日かかります。技術的には画像でコミュニケーションは取れますが、部署では推奨されていません。些細なことも聞きづらくなってしまい、個人的には悪循環から抜け出せません。通勤時間が減るものの、気持ちの切り替えに移動する時間が役立っていたのだと思うと、私自身はオフィス勤務希望です。そうではない方もいるので、在宅勤務も働き方の選択肢に入るようになった現状は大歓迎です。

家庭環境と過去の経験から（nobuonishi・東京都・48）

娘と一緒に、両親所有の狭いマンションに同居させてもらっているので、在宅で仕事は非常に難しく感じます。広い家に引っ越す等考えないとテレワークをしたいとは思いません。過去に3年ほどテレワーク経験がありますが、出社組と在宅組に分かれていたためか、お互いの歩み寄りがうまくいかなかったので、あまりよい印象がないのも一因かと思います。

90%近い方から、『コロナ後も、テレワークを希望する』という回答をいただきました。コロナ禍になって1年以上が経ち、日本の企業のテレワーク実施率は、約30%前後。働く人のテレワーク実施率は、20%前後を推移しています。コロナ後にこれが変化するかは、"今"にかかっているといっても過言ではありません。
 
「同じ場所に集まる」「顔を合わせる」「一緒に頑張る」ことが当たり前だった、日本の働き方。コロナ後は、少子高齢化による労働力不足が加速することが予測される中、変化の原動力は、やはり「働く人」の意見です。
 
まずは、メリットを感じている、YESの方からのご意見をみてみましょう。
 
『勤務地「自宅」にすることができるようになった』という、ceriseさん。親の介護のことも見すえて、今の会社で働き続けるモチベーションが高まりますね!
 
『家賃が安いところに住める』という、春子さん。テレワークが可能ならと、東京を離れて郊外に引っ越す人も増えています。より広くて、より安い住居が見つかるといいですね。
 
『「今までの延長線上」ではない未来を手に入れられそう』という、シュシュさん。その通りだと思います。テレワークだと視野が狭くなるという方に聞かせたいです!
 
『そんなに職場に行く必要はなかったことが判明』した、Akieさん。家族との関係が良くなった分、同僚との距離や運動不足が課題とのこと。でも、それを解決すべく、行動するのが素晴らしいです。
 
『フリーランスで無駄なストレスから解放された』という、SallyChanさん。これまで、会社員がいかに我慢していたか、というだと思います。コロナ後は、「安定したお給料＝我慢料」でない社会になるといいですね。
 
「テレワークしたい」でも、「できない」という方のご意見はどうでしょうか。
 
『経営者の考え方で進む気配なし』という、しのんぬさん。確かに「希望制の月4回まで」では、大きく働き方は変わりません。しのんぬさんの会社の経営者の心を動かす「スイッチ」が必要ですね。一緒に考えてみたいです。
 
『上司や年配者が「仕事＝出勤するもの」派』というnekosaurusさん。テレワーク進まないあるあるですね! 多くは「デジタルが苦手」というのが抵抗の裏にあります。私としては、その方たちに「これならできる」というのを体験いただくことが重要だと思っています。
 
『自宅に場所がない』という、ぺりさん。ご夫妻とも在宅勤務という状況は、厳しいですよね。最近は、郊外や地方にも「ワークスペース」ができています。カフェが空き時間を解放したり、駅などにWeb会議ができるボックス型の施設もできているので、活用してはいかがでしょうか。
 
『勤務時間や相談時間が長くなった』という、miko87さん。在宅勤務の課題で一番多いのが、コミュニケーション、次がマネジメントです。やはりこの課題を乗り越えないと、テレワークがメインの社会は難しいですね。
 
カナダ在住のshachikさんからは『最初の不便はほぼ解消』とのご意見。コロナ後の大学の対応が気になりますね。
 
そして、貴重なNOの方からのご意見もみてみましょう。
 
『表情が見えないのが辛い』ご自身は勤務希望という、walk714さん。無理にテレワークする必要はまったくありませんよね。でも、おっしゃる通り、けがや病気、天災時のためにも、選択肢としてほしいですよね。
 
『過去の経験からよい印象がない』というnobuonishiさん。確かに、出社と在宅で分かれてギクシャクするという話はよく聞きます。コロナ後はハイブリッド型と言われていますが、繰り返さないようにしなくてはいけませんね。
 
テレワークについて、たくさんの思い、いろいろな課題をいただきました。
 
次回は「コロナ後のテレワーク継続を実現するために、今、必要なこと」について、ディスカッションができればと思います。
 
YESの方は、新しい働き方を定着するために、個人、企業、国、今の日本に必要なことは何だと思いますか?
 
NOの方、何が起これば、社会がどう変化すれば、コロナ後にテレワークをしたくなるでしょうか。
 
海外の方は、国名も教えてください。

率直なご意見をお待ちしています。


★田澤議長の過去の円卓会議より
・コロナ禍のテレワーク、うまくいっていますか？（2021年1月）
・新型肺炎。在宅勤務できていますか？（2020年2月）
・テレワーク、あなたの生産性上がりますか？（2017年11月）

• 2021.05.31
• 田澤由利 （株）ワイズスタッフ代表取締役、（株）テレワークマネジメント代表取締役