働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3420 開催期間 2016年12月09日- 12月16日
日本の人口が減り始めているというのはみなさんご存じのことと思います。問題はどの程度深刻なのだろうかということです。 5年ごとに行われる国勢調査では、2010年に人口はピークを打ちました。厚労省の機関である国立社会保障・人口問題研究所が行なっている毎年の人口推計を元にすると2008年をピークに人口は減り始めています。 人口が減る最大の理由は少子化です。一人の女性が一生の間に産む子どもの数は出生率という数字で示されます。この数字はいま1.4あたりです。人口を維持する水準は2.07ですから、子どもの数が減り、そして人口が減ります。 なぜ人口が減るのでしょう。多くの先進国で日本と同じような現象が起きています。アメリカやフランス、スウェーデンなどはむしろ例外的な存在です。先進国で子どもの数が減る理由で、僕が納得した説明は以下のようなものでした。「かつて子どもは労働力だった。子どもが多ければ農作業を手伝わせることができた。しかし今は子どもは教育の対象。教育にお金がかかるようになってそう簡単には子だくさんになれない」 では人口が減ると何が困るのでしょう。まず第一に、後の世代の拠出金に頼っているような社会保障は、支える現役の人間が減るわけですから、負担が大きくなります。この負担に耐えきれなくなれば、日本が誇る世界に冠たる健康保険制度は破綻してしまうかもしれません。介護や年金についても同じことが言えます。 さてみなさんにお尋ねします。そうした状況に直面している日本の、いったいどこをどう維持すれば、できるだけバランスのとれた少しでもサステイナブルな社会を作ることができるでしょうか。率直なご意見をお待ちしています。日本の人口減少、心配ですか? 今週1週間、よろしくお願いします。★参考:藤田議長が執筆された記事です。「人口減はフリーフォール、2060年には3分の2に/森田朗国立社会保障・人口問題研究所長に聞く」★藤田議長の過去の円卓会議より・政務活動費、知っていますか?・中国の南シナ海進出、脅威ですか?・アメリカ大統領選、興味ありますか?
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