イー・ウーマン（ewoman）

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、2014年の新年初のお題は、ネット上の法的リスクをとりあげてみました。
私たちが個人としてネット上で被害者・加害者となりがちな法的問題としては、名誉毀損、プライバシー侵害、著作権侵害などが主たるものとしてあげられるのではないでしょうか。
 
【名誉毀損】については、深刻なケースとしては、新規取引を開始しようとしていた相手が、「あなたの名前で検索したらこのような記事があった」として、その内容の真偽を問わず取引をやめるという話などがあります。このような二次被害もあるネット上の誹謗中傷ですが、ネット上で誹謗中傷された場合、どのような対抗手段がとれるのでしょうか。削除請求や相手の身元を調べるということはできるでしょうか？　また逆に、ついうっかり誰かの悪口を書いてしまった場合、匿名であれば自分の身元がばれるということはないのでしょうか。
 
同じような被害・加害のリスクが【プライバシー】でも考えられます。ここ1～2年で目立った例として、飲食店の従業員が、著名人が店に来たことやその周辺情報（同行者等）をSNSにコメントし騒ぎになることがありました。
また、自らプライバシーを流通させてしまう例として、一瞬だけ自ら顔写真等を開示したものがネット上に固定されてしまうこともあります。特に中高生などは自由自在に携帯を扱う一方でその辺りのリスク感覚が低いようで、容易に顔写真を公開するなど、はらはらするケースが多々みられます。
 
皆さんは、自分や他人のプライバシーを常に尊重して書き込みをしていらっしゃいますでしょうか。また、生まれた時から携帯やインターネットがある世代の子ども達に、そういったリスク感覚を伝えていらっしゃいますでしょうか。
 
また、ネット上ではコピー＆ペーストすることにより容易に他人の【著作物の複製】ができますが、どのような複製なら合法でどこから先が違法なのか、その辺の意識をして行動していらっしゃいますでしょうか。
 
個人として抱える可能性のある典型的な問題点を上記3分類であげてみました。
「いつも意識的に行動しています」「この点が抜けていました」「この点はいつも線引がわからないままおっかなびっくり行動しています」などなど、自由にご意見を頂ければ幸いです。
また、上記３点以外にも、いつも気になることなどがありましたらぜひお寄せください。

ネット上の法的リスク、理解していますか？
 
1月17日までのディスカッション、どうぞよろしくお願いいたします。



★今回の円卓会議、2日目の掲載は1月13日（月）となります。


★金野議長の過去の円卓会議
・不倫のリスク、知っていますか？
・離婚、考えたことありますか？
・すぐに相談できる弁護士、いますか？

• 2014.01.06
• 金野志保 弁護士