イー・ウーマン（ewoman）

少数精鋭に限ります（Tano hitsuji・海外・その他・41）

在米の大規模日系企業で働いてます。日米間のテレビ会議も毎日ありますが、人種に関わらず議論のない会議はないですね。むしろ、木を見て森を見てないつまらない発言のほうが気になります。ただ、立場上出席しなければならないがPCで他の仕事をしている人はいるので、参加者を少数精鋭にするのは重要！　時間の無駄が減ります。自分が会議に出る時は、一通り自分の頭で考えて下準備するにつきます。

議論はあるが方向性のない会議（yokomit2・東京都・37）

所属部署の今後の戦略を検討する会議です。新規事業で赤字が許されてきましたが、今後どう事業を進めるつもりなのか担当レベルで結論を出し、部門長に報告しなければなりません。1ヶ月で結論を出そうと、週1回関係者7人が2時間、時には3時間かけて議論しました。異動したばかりなので発言を控えていましたが、あまりに好きなことばかり発言して会議時間を占拠する人が多く、結論が出る状況ではありませんでした。見かねて会議目的の共有、毎回のアジェンダ設定、会議の進め方を提案しました。

会議に参加することへの意味（Ai・兵庫県・38）

会議への参加を求められる＝合意形成の役割を担うことを求められていると理解しています。自分が発言することがその会議での合意形成にメリットがあると思うときには積極的に発言しています。発言しないということは形成された合意を承認することだと考えていますが、会議で決まったことをその会議に参加していたにもかかわらず後から覆す方がいるのが、所属する社内での会議運営で最も不満なことです。

目的意識（るるまる・大阪府・40）

今は自営業なので、会議は必要最低限、AかBかを決めるディベートでなく、よりよい第3案を出すブレーンストーミングをするときに行ってます。以前の会社ではコミュニケーション不足を解消するためにやっているような会議があり、やたら長くてしんどかった思い出があります。有用な会議をするためには、議長の能力も必要で、発言しやすい環境や、流れを組み立てる（目的をはっきりさせる）ことが大切だと感じました。

何か一言でも言わないと（リンダ山本・海外・その他・51）

ドイツに住んでいますが、最低でも何か一言でも言わないと、会議に参加した意味がないと思っています。たとえ同意見でも、私はかれこれの理由でAさんに同意するとか。何も言わないと、何もわかっていない、自分の意見もない、と思われてしまう。たとえ自分の準備不足のために他の参加者の時間を費やしても、申し訳ないとは誰も思わない。Nativeの中で発言するのは勇気がいりますが、厚顔無恥なくらいでちょうどいいようです。

誰が担当するかを決める会議（DiamondBar・東京都・43）

やろうとしていることはある程度決まっているものの、どの部署がどのような仕事を担当するかを決めるだけのような会議があったりします。担当責任部署を決めるにあたっては、お互いに押し付け合いになって結論が出ません。こんな無駄な会議って、他の会社でもあるんでしょうかね？

昔、上司に言われた（qyf07416・東京都・44）

「会議に出たら必ず発言をしなければ駄目だ」と、昔、上司に教えられました。どんなに下っ端でも同じテーブルについた以上、一つでも二つでも発言をしなければ会議に出る意味はないと。それ以来、心がけています。でも、単なる報告事項を聞く会議も多いのではないでしょうか。それでも質問はするようにしています。

意見＝不平不満？？（kikuno・神奈川県・36）

以前の勤務先は、経営環境が厳しくなるにつれ声の大きい人（過去に成功している）に権限が集中し、社員が何か言おうものなら、「不平不満を言う者は必要ない」と黙らせるようになりました。多くの人が辞めていきました。私も今は別の会社で自由な雰囲気の中働いていますが、自分では、意見＝不平不満と捉えられてしまう……という感覚が抜けきっていないと思っています。もっと今のメンバーを信じて発言するのが課題です。

皆さんから、様々な会議の経験談が届きました。では今回は、僕の経験談を聞いて下さい。
 
日本の大企業にいた時の経験では、例えば経営会議では当時ほとんど議論がありませんでした。事業部門の来季の事業計画などが上程されるのですが、関係部部門への根回しが完璧なので、本番の会議では、提案が始まるとすぐに担当副社長や専務が大きく頷いているのです。これでは誰も質問や意見を言う雰囲気ではありません。それでも会議に上程されて、決定されて行くのですね。みんなが決めたことじゃないかというための禊（みそぎ）の様なものですね。
 
ところが、インテル（株）の社長になると、アメリカでの会議は議論の渦なのです。カルチャーショックでしたね。来四半期の日本はこうする、アメリカはこうするという提案があると、説明を始めて数分もすると質問、意見の渦です。しかも原案の提案者が意見に対してGood point!とか言って、その意見を採用してしまうのです。日本の会議では面目を失うことを怖れるでしょう。彼らは平気で人の提案を採用します。会議の目的は原提案をBrush upすること、だからこそ給料の高い人たちが会議に参加しているのだということです。
 
目から鱗でしたよ。もっとも、くだらない質問もありますけどね。自分の意見で貢献するには、議論を全て理解しておかなければならない。そのためには、分からない事はどしどし質問するのです。ある日の私の提案のPowerPointに、TCOという3文字熟語がありました。当時インテルが提唱していたTotal Cost of Owership（パソコンを一台所有するのに必要なコスト）の事なのですが、それをパッと手を上げて“What does TCO stand for?"と質問した猛者までいましたよ。「あんたインテルの人か？」と聞き返したい衝動にかられた事を覚えています。
 
では、皆さんにお聞きします。会議って、何のためにするのだと思いますか？
そして、何のために発言するのでしょう？
あなたは、どうするのが「いい会議」だと思いますか？
ご意見を下さい。

• 2012.05.25
• 西岡郁夫 (株)イノベーション研究所　代表取締役　「西岡塾」塾長