働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3149 開催期間 2012年02月20日- 02月27日
物事を理解するためには「なぜこうなったのか」を知ることが大事です。そんなことはとっくに承知していると皆さんはおっしゃるかもしれません。でも世の中の動きの中で、「なぜ」が解明されていることは実は結構少ないのだと思います。 たとえば日本は1990年にバブルがはじけて以来、ゼロ成長に悩み、多額の財政支出をしてきました(それが膨大な借金になって残っています)。しかし経済はいっこうによくならず、「失われた10年」さらには「失われた20年」になっています。なぜ日本がそのようなことになったのか、そこから抜け出すにはどうすればいいのか。いろいろな人がいろいろ言いますが、これといった処方箋はないと言ってもいいぐらいです。 ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン博士は「経済学で分かっていることは少ない」と正直に書いていました。 世の中の経済を成り立たせている「要素」はいっぱいあります。個人、投資家、企業、金融機関、そして政府や公共機関。これらの要素がいろいろな意思決定をすれば世の中は動きます。株が上がったり下がったり、金利が上がったり下がったり、経済が成長したり停滞したり。分かりやすいメカニズムの場合もあれば、分かりにくいメカニズムもあります。 風が吹けば桶屋が儲かったり(日本のことわざ)、北京で蝶が羽ばたくとニューヨークが嵐になる(カオス力学)などに似たような話は分かりにくいし、場合によっては説明できません。 根本的な話の一つに、経済を自由市場に任せるのがいいか、それとも司令塔による計画経済がいいかという議論があります。これまでは市場による「資源配分」が最も効率的であると言われてきましたが、このところの資本市場の失敗(日本のバブル崩壊、リーマンショックや欧州債務危機)で市場主義に「?」がついていました。しかも成長著しい中国は「国家資本主義」と呼ばれ、政府が経済における意思決定を担っています。 さて皆さんにお尋ねします。世界や日本の経済現象でよく見えない、分からないと思ったことは何ですか。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.