働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3661 開催期間 2021年10月22日- 10月29日
「奢り・緩み・歪みの政治をどうしたらいいか」から始めた議論は、「政治の場面にもっと女性を」へと行き着きました。女性議員が増えれば問題は解決する、というほど簡単なものではありません。ですが、「奢り・・・」の背後には「不透明な男性支配」、すなわち少数の男たちが議論抜きで、身内の都合を優先して物事を裏で決める、という政治があります。 「女性」はこの構造の外に置かれている。女性の数を増やすということは、強者に都合がいい「不透明な裏システム」を表の議論で打ち破ることができる可能性を高めます。 「歯痒いです。私は、投票を通じて女性議員の数を増やし、女性を取り巻く社会問題の解決に踏み出したい」という白目さんの声は、女性議員の数をクォータ制で押し上げようというニライカナイさんやシンゴパパさんの願いと同じです。 レッズさんは「女性議員をただ増やすのではなく、女性の視点で政策を考えてくれる女性議員を増やす必要がある」といいます。 「LGBTは生産性がない」と雑誌に書いて話題になった杉田水脈という前衆議院議員を憶えていますか。 就職相談で会った男性記者から「意に沿わない性交を強いられた」と訴えるジャーナリスト伊藤詩織さんを「枕営業が失敗した」「女として落ち度があった」など誹謗中傷するネットの書き込みに「イイネ」をして顰蹙をかったりした女性議員です。 この杉田水脈氏が今度の総選挙で自民党比例中国ブロックで上位指名されました。「当選確実」の順位です。 決めたのは党本部ですが、山口県連会長の岸信夫防衛相から強く推挙する文書が出されたと報じられています。 杉田氏の役割は、一部の男性が口に出すのも恥ずかしい「ホンネ」を、代わって主張する女性、のように思います。裏で手を叩いて喜ぶ男たちがいる、ということでしょう。「女性の尊厳」が争点の一つである総選挙で、杉田氏を比例名簿の上位にしていいのか。表で議論されたら、とても耐えられる人物とは思えない。この一件は、裏で物事が決まる「不透明なボス政治」を象徴しているように思えます。ミス日本になって水着姿や美貌をネットに披露していた26歳の女性候補は比例東京ブロックで公認されました。政治家三世です。こちらも当選圏とか。ガラスの天井に頭をぶつけて苦労する女性の傍らで、男性支配のおメガネに叶う女性はスイスイです。 自民党総裁選に二人の女性が立候補しました。自民党内で女性が背負っている課題を全く反対の方向から表した対決でした。圧勝したのは高市早苗氏でした。 課題ははっきり見えてきたようです。多くの人達が問題意識を共有して投票所に向かえば政治は変わる。たった一票。無力感を覚えることもありますが、この集積が世の中の方向を決める。 有権者の半分は投票をしていない、という残念な現実があります。投票しても世の中は変わらない、と思っているからでしょうか。 しかし、考えようによっては、投票していない半分の人が、投票所に行くようになったら、いっぺんに政治は変わる。その可能性は残されています。 まずは、女性や若者、「不透明なボス支配」の外にいる人達を政治の場に送り出す。政界の空気を入れ替えましょう。 一週間、議論に付き合って頂き、ありがとうございます。たかが一票、されど一票です。
★山田議長の過去の円卓会議より
・ファミリーヒストリーと戦争。家族で話したことありますか?
・普通の人が政治家になるには障害が多すぎる、と思いますか?
・安倍政権。長期政権の緩み、ありますか? (2019年11月実施)
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