イー・ウーマン（ewoman）

資金管理の大切さ（walk714・海外・その他・37）

4年前からFXを始めましたが、為替変動の波に乗れず積み上げた利益をドカンと損失する事が多く、現状マイナス。円安・円高のニュースに振り回されすぎず、自分の中で決めたルールを守る事が実は一番大切だと痛感しています。その日の利益確定ができたら、それ以上の欲は出さない。傷が浅いうちに損切りして切り替える。リスクを最小限に抑える術を身に付けることが必要だと思います。

ドル建て保険（ki-yo・福岡県・44）

10年ほど前から米ドルでの生命保険と一時払い養老保険に入っています。一時払いの分については１ドル110円の時に入ったので、今解約すれば元本割れになりますが、利率がいいので円安になれば一挙に利息が増える計算です。生命保険（月払い）については円安になると保険料が増えるので、安いうちに一時払いしてしまうか検討中です。ただ、エネルギー会社に勤めているので、あまり円安になると業績にかなり響く（給与に響く）ため、100円台で落ち着いてくれればなぁ、と思っています。

個人ベースで言うならば（ニューヨーク・東京都・39）

120円台の円安時に海外勤務をしており、ドルベースで給与の半分が支払われていました。その際のドル建ての貯金を円に換えたいので、もう少し円安になってほしいです。

日本とともに生きる（hongqiao・群馬県・47）

外貨を余裕資金で少し持っています。ポートフォリオをすべて円で持っているのは怖いし、国債発行額を考えるとデノミがあってもおかしくないとも思います。しかし、外貨を持っていても、外国投信を持っていても、所詮使うときは円なのです。原発事故の時にも思いましたが、人脈(仕事上に限りません)も仕事もあるこのコミュニティで生きていくのですから、日本(円)と運命共同体です。

時間的、経済的余裕（おれんじ７８・神奈川県・34）

現在まで、外貨建預金、株式等一切投資の経験がありません。メリットを享受するためには、こまめに情報収集しなければいけないというイメージがあり、仕事に家事に追われる今は、とても考える余裕がないという印象です。また、低金利時代が続いてきたので、万一損をした場合に回復させるのは難しく、生活でかつかつの状況ではリスクが大きいとも思います。本格的に金利が上がってきたら、投資も必要かなとは思っています。

スピードが速すぎ（koke・愛知県・46）

為替は国力を表すとはいいますが、国の力がこんなに急に変わる訳はありません。投機的であろうがなかろうが、マーケットの担い手の気分、ムードで相場が急展開していると思います。円安に向かうのは歓迎したいところですが、スピードが速すぎて危機感を持っています。通貨安→インフレのスピードも加速しそうです。だからといって一般に、サラリーマンの給与が同じ速度で増えるとは考えにくいですから。

本当にアベノミクスが理由なのか（tarshu・東京都・43）

円安にしろ何にしろ、本当にアベノミクスの影響なのか懐疑的です。業務上、私が聞く話では、よほどアメリカの財政の壁の回避と景気の上昇感の影響が大きいと感じます。故に、国内メディアの情報発信には作為的なものを感じます。円安は日本国としては良い事だと思いますが、輸入大国でもある日本にとって特に食品などの消費財については逆風です。物価を適正に上げる→企業の業績を上げる→給料を上げるのスパイラルを短期で進めないと、安倍政権に対する高揚感(?)は一瞬で現実に引き戻されると私は思います。

会議に参加してくださった皆さま、一週間ありがとうございました。
 
円安に対して好意的な見方が多いのかと予想しておりましたが、円安による物価上昇のダメージが出てきている点や、「（円安の）スピードが速すぎる」（kokeさん）といったこともあり、これ以上の円安を望まないという意見が多かったのかもしれません。
 
また、積極的な資産運用を行っておらず、円安＆それをきっかけにした株高による資産効果の恩恵を受けていない方は、円安なんて自分には関係ないお話だと考えるのもやむを得ないでしょうね。
 
円安＆株高（＋政府による財政の出動）で、国内の景気が本格的に回復し、賃金の上昇につながっていけば、今回の円安に対する評価も変わってくると思いますが、もう少し時間がかかりそうですね。
 
ところで、前回も書いたように、積極的な資産運用に対して、浅井は5年ぶりに強気派へと転向しました。
 
その理由の１つとして、米国の対応に最も注目しています。いつもであれば、真っ先に円安に対して文句を言ってきた米国が、今回は完全に容認しているからです。
 
批判しているのはドイツなどの欧州勢が中心で、これは自分たちの輸出競争力が円安で弱くなることをおそれての発言です。でも米国にとっても、オバマ大統領が輸出を大幅に伸ばすと公約していますので、円安は好ましくないはず。なぜ、米国は円安への批判を行っていないのでしょうか？
 
それは日銀のさらなる金融緩和によって、日本の資金が米国に流れ、金融マーケットを支えてくれることに期待しているからでしょう。だとすれば、今回の急激な円安は「米国のお墨付き」をもらっているわけですので、１ドル＝100円くらいまでは案外早いかもしれません。
 
hongqiaoさんから、「日本（円）と運命共同体です」という投稿をいただきましたが、良くも悪くも日本は米国と運命を共にする、という動きを強めたということでしょう。
 
あと数年以内に、１年間で生まれてくる子どもの数が100万人を割り込むだろうと予想されています。そして、2030年には現在よりも1,100万人（約１割）ほど人口が減り、その後も、少なくとも2060年までは10年ごとにほぼ1,000万人ずつ減っていくということです。
 
ちなみに、これは高度経済成長時代と正反対の人口動態です（当時は、10年ごとに1,000万人ずつ増加）。
将来の私たちの暮らしや日本経済がどうなっているかをイメージした場合、日本円だけで財産を持つことのリスクが理解できるのではないでしょう。
 
ぼちぼち、焦らずに少しずつ時間をかけて、金融の勉強や、資産運用も取り入れた財産の形成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


☆こちらもご覧ください〜浅井議長の過去の円卓会議より
・今年はお金を増やせそうですか？
・今、外貨預金に興味ありますか？
・これ以上の円高は、嫌ですか？

• 2013.02.15
• 浅井秀一 ストックアンドフロー代表取締役　ファイナンシャルプランナー