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会議番号:3323 開催期間 2014年12月19日- 12月26日
2001年から2011年そして今年と、定点観測的に「お正月料理」について、皆さんからご意見を伺ってきました。お正月料理をつくらない、食べないという方が増えているかなと予想していましたが、予想よりもご自身でつくるという投稿が多かったように感じます。 そして、過去2回の会議よりも、誰かと一緒につくるという声がたくさん聴かれました。たろまるさんやkyokoさんように三世代で、chachakochaさんは、海外在住という事情もあってか、男性を含むお仲間数名でつくるなどの投稿がありました。世帯人員が少なくなっていますが、逆にお正月は、家族や親戚、仲間と、どこかの家に集まることのできる数少ない機会になっている、だからこそ、お正月やお正月料理の意義も見直されているのかとも感じました。 また、blueberry53さんが言われるように、時代に合わせて、お正月料理の内容も変わっていきます。内容だけでなく、調理も変わっています。材料の加工度により選択の幅が増え、あさーかすさんの投稿にもあるように、レシピもフードプロセッサーや電子レンジを利用するなど、今風のものにアレンジされていきます。そして、食べ方も変わります。Rinxinangさんは、実家では重箱で、ご自宅では、お皿に盛ってと、少人数の家庭らしい工夫をされています。 お正月料理はかくあるべし、ではなく、我が家風、そして時代に適応しながら変化して当然と思います。そのままを受け継ぐのではないけれど、家族や仲間で一緒につくって、食べて楽しむことは変わらない。だからこそ、そこに、伝承される文化があるのではないかと思います。 昨年末、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。その対象は、手の届かない高級懐石料理ではなく、日常の私たちの食生活です。農水省のページには、このことについて「『自然を尊ぶ』という日本人の気質に基づいた『食』に関する『習わし』をもって、その文化的意義を認められた」とあります。日常に加え、「正月などの季節の行事との密接な関わり」と、行事食も大事な要素としています。 が、残念ながら、現代の食生活は、その意義から遠く離れてしまっています。忙しいを理由につい簡便化に向かい、それが当たり前になっています。手間や時間をかけろというわけではないですが、時には、考える必要もとあるかなと思います。 私も、毎年、雑煮や煮しめくらいしかつくりませんが、今年は、兵庫県の丹波篠山で黒豆を買ったので、じっくり煮てみようと思っています。忙しい年の瀬に1週間ありがとうございました。どうぞみなさん、お正月料理で、佳い年をお迎えください。★道畑議長の過去の円卓会議より・お正月におせちを食べますか?・おひとりさま外食、していますか?・毎日の食材、徒歩圏内で買っていますか?
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