働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3183 開催期間 2012年08月03日- 09月25日
たくさんの投稿、有難うございました。皆さんが「I statement」で、自分の気持ちや体験に限定して書いてくださるので、気持ちよく読め、とても勉強になります。 ゆみ子さんの「管理職はいわば登竜門」は嬉しい発言です。また、Nao-Aさんの、「管理職にならないという選択をしたら、部下の立場で上司をコントロールするのも楽しい」との視点も面白いです。実は「上司マネジメント」は、私が今興味を持って情報を集めているテーマの一つです。 NOのルルさんは管理職をあえて辞退して自分の研究成果をあげたいとのこと。 たしかに、研究を自分がするかどうか、という点は重要です。でも、ノーベル賞を受賞された田中耕一さんはどうでしょう。 Wikipedia(2012年8月8日現在)によると、 「田中は現場にいることを好んだため、昇進の話をたびたび拒み、ノーベル賞受賞時も島津製作所に於いては年齢的に不相応な主任という職にいた。しかし同賞受賞に伴い会社の業績に多大な功績を与えたため、島津製作所は特例で待遇を上げ、研究現場に留まれる「フェロー」という職位を新たに創設した。この時にも、会社は田中を取締役待遇フェローに遇しようとしたが、「急に待遇が上がるのは好ましくない」と田中が拒んだため、しばらくの間、部長待遇のフェローとなったという話もある(2003年1月より執行役員待遇)」 とあります。研究職を続けながら、より大きな裁量を持つことは可能ですね。 私も、ある番組ディレクターから「独立して会社にしたとたん、自分は現場に立てず、プロジェクト管理ばかりが増えた」との嘆きを聞いたこともあります。「現場」とは何か、「管理」とは何かが、テーマかもしれません。 先日、イー・ウーマンに登録している「ピア」の方々に「昇進と管理職」について調査をしました。毎月1回、登録者に向けて、円卓会議とは別の「イー・ウーマン調査」を行っているのです。この回答は、「今より上のポジションにつきたい」という女性が55.6%、「管理職になりたい(すでになっている)」という女性が63.5%、「取締役になりたい(すでになっている)」という女性が、何と3割もいました。 嫌だという人の理由は、 「ポジションが上がると必ず遠い任地に異動させられ転居をせまられるので、家庭での責任が果たせなくなるから」 「今の会社に見切りをつけたから」 「子育てとの両立を続けるには、今が限界」 「管理する側になるので、仕事の面白みに欠けてしまうと感じる」 希望するという人の理由は、 「全体最適を目指しているため」 「ポジションが上がるごとに入る情報が多くなり、見える世界の広さも違うので、面白さが広がる気がして」 「裁量が増えて、仕事が面白くなる」 「更なる裁量権,人事権が欲しいので」 「自分の裁量権が増え、その裁量の中で多くの人に研究の楽しさを知り、幸せになってもらいたいから」 「自分の能力を生かし、会社に貢献するため」 などでした。 上を楽しんでいる人は、違う景色と裁量の広がり、まさに、「より広い現場」を楽しんでいるように思いますし、今のままでよいという人は「今が現場。管理職は現場から離れる」というイメージがあるようです。 最後の4日目に向かって、では、管理職とは、何をする人なのかを、考えてみませんか。私は、「管理」職という名称が悪いと思っていますが、そもそも、私たちがいいとか、嫌だとか言っている管理職のイメージが違うのかもしれません。自分の周囲にいる人を想像し、自分のいる組織でのイメージから語っているだけかも。 ということで、イエス・ノーの投票は、引き続き今週のテーマ「管理職になりたいですか?」に対して、投票してください。投稿はあなたの考える「管理職の仕事内容」について、寄せてください。管理職とは、何をする人なのか。何ができる人なのか。楽しみにお待ちしています。佐々木かをりが議長をつとめた過去の円卓会議より】◆I statement で発言していますか?◆自分に挑戦していますか?◆「ダイバーシティ」、理解していますか?◆「伝える技術」、高めていますか?
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