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会議番号:3777 開催期間 2025年06月06日- 07月25日
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こんにちは。中央大学、社会学専攻の山田昌弘です。2年ぶりの登場です。よろしくお願いします。 今年は戦後80年にあたります。私の社会学の師匠の一人である故・見田宗介先生は、戦後から1975年位までを、「希望の時代」と名付けました。ネッセというカナダの社会心理学者は、「努力が報われると思うときに希望という感情が生じる」と論じてます。戦後、日本がまだ貧しかった時代、努力すれば将来豊かな家族生活を築けるということが、若者の希望であったと考えます。 実際に、高度成長期からバブルにかけて、若者は、男性なら正社員になれ、会社で努力すれば収入は右肩上がりで上昇しました。女性は結婚して家事育児に努力すれば、夫の収入が上がるので家電製品を揃え、家を買い、自動車をもち、子どもに学歴をつけさせる「豊かな家族生活」を手に入れることができました。まさに、希望を実現した世代だったのです。 しかし、平成に入るとそもそも豊かな生活の中で育ってきた若者が社会人になります。もう彼らにとって、豊かな生活は目標というより、最低条件となりました。 バブル経済崩壊後、失われた30年といわれるように、将来の収入増加がなかなか見込めない時代となりました。若い人は、将来豊かな生活を作れないかもと思い始め、中高年は今の生活を維持するのに精いっぱいという状況ができています。 努力しても今以上の豊かな生活になるという見込みが薄い中、わたしたちは将来のどこに希望をもったらよいのか、問わなくてはならない時代になっています。 これからのあなたの生活、希望もてますか?Yesの人は、どのような希望か、Noの人はその理由を教えてください。★山田議長の新著『希望格差社会、それから: 幸福に衰退する国の20年』(東洋経済新報社)★山田議長の過去の円卓会議より・異次元の少子化対策、良いアイデアありますか?・「昭和の家族像」が女性活躍を阻んでいる?・コロナ禍でパートナーとの関係は変わりましたか?<運営事務局より>・6月27日(金)まで全4回、毎週金曜に議長コメントを更新します。それを受けた投稿を、水曜朝までを目処にお送りください。水曜午後以降でも次回に掲載されることがありますので、ぜひご投稿ください。・投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に変更させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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