イー・ウーマン（ewoman）

YESと言えるよう見守る覚悟（きたさん・長野県・44）

私は、YESと言えるよう子どもを見守る覚悟をしています。自信はないけれど、SOSに気づいて守れる親で在りたいと思っています。小学１年生の４月、明らかに息子の様子が変化し、学校に行きたくないと言い出しました。本当に戸惑い、悩みましたが、毎朝教室まで一緒に登校し、朝の準備がうまくできなくて困っていることに気づきました。１年かけてできるようになり、２年生からは付き添いなしで通えています。次に変化が起こっても、気づいて同じように向き合う覚悟をして見守っていきます。

子どもが泣き出した（にしひがし・茨城県・51）

部活動の顧問の指導が厳しく、それについていけなかった息子。練習に行く送迎の時、行きの車で、息子は泣きながら、辞めたいと訴えました。顧問の先生に、息子がそう言っている、と相談したら、一時的に部活を休部しましたが、顧問の先生を変えることで、環境を変え、なんとか、部活動を継続して引退することができました。信頼できる先生と密にコミュニケーションをとりながら、対応していくことが大切だと思います。

子どもの気持ちになってみる（Kylin・大阪府・64）

学校が始まると、夏休み中にはしなくて良い事がたくさん出てくる。早起き、宿題、気まずい関係の子と会うなど…。嫌なことを前にして、自分ならどんなサインを出すか、想像してみるのが良いと思う。大人に出来る事は、大人の価値観を押し付けずに、子どもの自己肯定感を上げることだと、私は思う。

プロの視点を（真打ち・栃木県・54）

子ども食堂で、こんなことがあった。「〇〇君(中二)は、日中、学校でトラブルがあった。カウンセラーの〇〇先生は、その子が入って来るなり変化に気付いた。」というもの。僅かな変化を察知できない者が多くを占める組織では、プロに学ぶ体制づくりが重要ではないか。先日、身内が自殺を図った。喉を刺し、元の声を失った。自殺への対処方法は、犠牲者とのやり取りや遺族の後悔で内容が構築されている。気付きづらい兆候が多い点から、社会問題として各々が他人事にせず考えて欲しい。

いつもと違うとき（おがわ・東京都・60）

学校に行くことにストレスを感じているサインは子どもそれぞれで、家で学校のことを話さなくなる、逆に隠そうとして今までより話すようになる、表情が暗くなる、不機嫌になる、気分が悪くなる、逆に機嫌がいい（ふりをする）、食欲がなくなる・増える、不眠・過眠、いろいろあると思います。これら反応は学校に対するストレスだけではないですが、子どもの様子がこれまでと違うと感じた場合、少し気を付けて様子を見る必要があると思います。

実際気が付けなかった（simasima・福岡県・55）

接する機会が少なかったのもあります。なにかしらがあり、突発的にと後日聞きました。同年代の子は「やったんだ」「その勇気はない」と話していました。かなり近くにいた方も配慮していたようですが、残念でならないと。私は、地元では夢授業、キャリア教育などを行い、楽しく働く大人の姿を見せ、話しかけ、交流しています。子どもたちの気持ちに響くといいな、と思って継続していきます。

学校行かなくてもいいこと伝える（シンゴパパ・静岡県・56）

元気がないなとかには気づけても、どこまでの深刻さか確実に気づけるかの自信はないのでNoを選択しました。その代わりではないですが、いつも子どもたち（3人）には、「学校に行きたくなければ行かなくていいこと」「勉強だけならどこでもできること」「後から大学行きたくなったら、資格とれば行けること」を説明していました。

私の意見は絵に描いた餅？（nekosaurus・愛知県・54）

自分が小学6年の頃、いじめられていたので、もし子ども達がその様な目に遭ったら躊躇無く休ませよう、と思っていました。が、今振り返ってみて、果たして子ども達の様子をよく見ていたのか自信ありません。結果的に問題なく過ごせてこれたので、理解あることを口にしても、自分の意見が絵に描いた餅のように思えます。

Yesが約20％と予想より少なくなりました。自殺のサインというとどうしても難しく考えられているのかもしれません。また、子どもの自殺というと、自分では対処できないと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか？
 
一方でYesの方からもNoの方からもたくさんの投稿をいただきました。ありがとうございます。
 
Yesの“きたさん“、“にしひがし”さんは、子どもが言葉でSOSのサインを出してくれたことで気づかれました。言葉ではなくても、何か様子が違うというご意見もありました。自信の実体験をふまえて気づこうとしても難しいというご意見や、子どもの学校に行きたくないサインは、1日目のアプリ『学校休んだほうがいいよチェックリスト』が参考になります。さまざまな身体の不調や、心の異常な緊張のサインがでてきます。
 
皆さんも、何となく気乗りがしない、会合に行きたくない、という経験をされた方は多いと思います。その時の不快で体調がすぐれない状況と同じ状況です。子どもたちはそれが毎朝続く、加えて通学しなければという思い込みがより大きなプレッシャーとなり、大人より交感神経・自律神経のバランスが崩れやすいという特徴もあります。
 
不登校が長引いている子どもは、無理に適応しようとして、逆に適応の失敗を繰り返します。子どもが「学校に行かねばならない」とストレスにとらわれ続けることで、過度の心配、過去をくよくよ考え、その結果学校に行くことができないという失敗体験を繰り返し、その苦痛から逃れなくなる状況、と理解することもできます。
 
“シンゴパパ”さんは、普段から、無理して学校行かなくてもいいことを伝える、というご意見をいただきました。無理に行く（適応する）必要はないと、予め伝えておく、メッセージを出すことは大切だと思います。
 
さて、明日は、子どもが、直接的あるいは間接的な表現で「死にたい」と口走った場合、どのように対応したらよいか、についてご意見をください。日本では、命の大切さの教育はあっても、より現実味のある自死については、教えてもらうどころか、議論を避ける傾向にあると思います。海外での取り組みについての経験がある方のご意見もお待ちしています。
 
最初に「子どもの自殺増加、サインに気づくことはできますか？」についてyes、Noでお答えいただき、自殺をほのめかした子どもにどのように対応するか、の投稿をお願いいたします。


★古荘議長の過去の円卓会議より
・「発達性協調運動障害」、ご存じですか？ 
・マスクを外す。精神的な不安ありますか？
・運動は苦手でもよいと思いますか？

＜運営事務局より＞
投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。
・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。
・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。
・議長からの各日の投げかけ（赤字部分）に答えた内容で投稿してください。

• 2023.09.11
• 古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医