イー・ウーマン（ewoman）

判断基準はどう決める？（JIMA・神奈川県・46）

貴金属地金を持っています。資産を守るために保持し続けるのか、高騰をチャンスと捉え利益確定するのか、判断基準を決めていなかったため迷っています。出口戦略が本当に難しいです。

経験と時間（2kishir0・東京都・32）

ウクライナ侵攻で日本も防衛関連企業の株価があがったというニュースを見て、思惑買いが多くなっているなという印象です。世界情勢による株価急落したときの底値で買えればベストなのでしょうが、迷っている間に乗り遅れるということも度々です。長年株式投資をしている方からは、「負けないコツは市場に居続けること」と言われました。やはり時間をかけるのも大事だと思います。

買い増しで平均取得単価を下げる（Jerryb・東京都・54）

お金を貯めては余剰資金で株や債券を買っています。応援している会社が業績が今ひとつで、今のコロナや世界情勢の影響もあって株価が下がっているのですが、むしろ買い増して取得単価を下げつつ少し長期的に持っておこうとしています。ただ、暴落もあり得るという覚悟は必要ですね。こないだ上がったときに売ったものを原資にしながら、無理のない程度に市場に参加していこうと思っています。

利益確定のタイミング（walk714・北海道・46）

投資信託を5年ほど続けており、含み益も出しています。老後資金向けの長期継続予定です。戦略を練ろうとあれこれ商品を見たり、FPにも相談しましたが、結局同じ商品の保有期間が長い方が利益を得られるだろう、という結論に至りました。手持ち商品を利益確定して、そこから利益をさらに増やしていくような華やかな投資には程遠いです。

投資は余裕資金で。（くみboo・愛知県・57）

私は主に日本の個別株に投資していますが、余裕資金で行うことにしています。リーマンショックの時は青ざめましたが、何とか持ちこたえました。コロナで株安になったときは、売るよりも買いました。コロナ禍の前は株主総会に出席したり、株主限定の工場見学に参加したりという楽しみもあって（株主優待品も）、投資していて良かったなと思います。

エコ・ファンド（cheetan・千葉県・52）

企業型確定拠出年金の中で、環境問題に積極的に取り組む国内企業の株式に投資するエコ・ファンドを、自分で決めた目標額まで購入し保有しています。これに関しては、利益のことは全く考えず社会貢献や寄付のつもりで購入しましたが、SDGsや脱炭素問題の影響か、最近は少し利益が出ています。

せっかくの機会と解釈して（あっこねいさん・神奈川県・49）

ここしばらく子ども3人が大学高校という時期でもあり、その場のやりくりに追われるままでいました。来年は社会人、大学生、留学生というフェーズとなることもあり、少し立ち止まって投資やその先のことを考えることができそう、と気付きました。この円卓会議での皆さんの様子を拝見して、未来への投資の観点も入れて、チャレンジしてみようと思い立ちました！

新市場区分へ期待（真打ち・栃木県・52）

来月4日から始まる、3つの市場区分再編に伴う今後の動向に期待する。知人の会社は、高い成長性を有した企業向けの「グロース市場」となったが、新規上場基準での審査により、東証一部への市場変更においても『積極的な企業価値の向上』が、従来より強く求められるようになったようだ。株式と企業価値が、より合致したものとなり、多くの企業が真の成長とは何かを株主と共に考える好機になればと願っている。

まずは（n.dan　・広島県・48）

社会を勉強する意味でも投資はよいのかもしれません。まずは何からしていくのがよいのでしょうか？　リスクは低くという視点から、手堅いことからでも始められたらと思います。

複雑です（unagi・東京都・61）

『有事には買い向かえ』という投資格言は、開戦で株価が下落するのは一時的なもので、やがて戻る、だから有事には買いが正しいということだと思います。つまり、現在の状況をチャンスと見るか否か、ということで言えば、中長期的にはチャンスということになるのだろうと思いました。悲惨な戦争で経済が大きく動くと思うと、それが社会というものだとわかっていても、少々複雑な気持ちです。だからということでもありませんが、自分自身は今のところ投資への関心は薄いです。

経済社会の健全性（パフィンドーナッツ・埼玉県・53）

投資がマネーゲームになっているように感じます。何を持って健全というのかと言われたら難しいですが、敗者のいない投資が理想です。

皆さま、今回もたくさんの回答＆投稿をお寄せくださいまして誠に有難うございました。
 
「ＹＥＳ」とお答えいただいた方が全体の７割前後を占めるに至ったのは、この「働く人の円卓会議」において「ピア」の方々を対象に問いかけたが故というところもあるでしょうか。もちろん、近年は比較的若い世代を中心に将来への不安などから投資に積極的に向き合おうとする方が増えているようですし、一般ＮＩＳＡ（小額投資非課税制度）や、つみたてＮＩＳＡ、ｉＤｅＣｏ（個人型確定拠出年金）などの普及に官民がともに積極的に取り組んでいるところも大きいのだろうとは思います。
 
パフィンドーナッツさんが指摘されているように「投資がマネーゲームになっている」といった部分も確かにあるとは思います。ことに「暗号資産（仮想通貨）」への投資に関しては、そうした要素が多分にあるものと個人的にも感じています。それは、投資対象の「価値」というものが非常に特定しにくく、単に市場価格の上下動のみに注目せざるを得ない仕組みになっているからでしょう。
 
その点、株式投資の場合は対象企業の日々の企業（経営）努力とその成果としての利益成長、経済社会への貢献など、評価の対象となり得る様々な「価値」というものがあります。もちろん、その価値が損なわれそうになったり、過大に評価され過ぎていたりした場合には「撤退」することも必要なのですが、JIMAさんやwalk714さんがおっしゃるように、利益確定のタイミングや「出口」を判断するというのはなかなか難しいものであることも事実ですね。
 
できれば、より長く安心して付き合える投資対象と出会いたいものですが、例えば国内の株式市場に絞ってみても、そこに上場する企業は実に“多様”です。そこで、真打ちさんが指摘されているように４月４日から東京証券取引所は「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の３市場に市場区分を見直します。まだまだ詰めの甘いところもありますが、これまでよりも厳しい順守基準に照らして区分の見直しを行うようになることは、投資家が銘柄選別を行う際の参考にできるというだけでなく、企業の経営改善努力にもつながるでしょうし、ひいては東京市場全体のレベルの底上げが図られることにも期待したいところです。
 
本当に高い「価値」を認めることができる対象があったとして、その価値に見合わないほど安い（低い）水準にまで市場価格が低下してしまう場面があったなら、そこは「投資のチャンス」と考えることもできるのではないかというのが、今回のような地政学的リスクの高まりなどを背景とした市場の混乱に対する一つの見方です。当然、戦争や侵略行為など断じて認められるものではなく、一刻も早い平和的解決を望む心持ちであることは議長も多くの皆さまとまったく変わりません。
 
今回の円卓会議を通じ、あらためて考えさせられることが議長にも沢山ありました。そこで再認識したことの一つは「産業資本の担い手として家計が果たす役割はやはり大きい」ということでした。たとえ投資に直接関わっていなくとも、私たちは年金積立金や生命保険の責任準備金などを通じて間接的にも産業資本を支えているわけで、そうした仕組みを皆で支えて行くために企業や個人（家計）ができることを、今後も折に触れて考えて行きたいと思いました。皆さま、この一週間本当にありがとうございました。


★田嶋議長の過去の円卓会議より
・SDGs経営やESG投資、興味ありますか？
・自分に合った保険（保障・補償）、選んでいますか？
・マイナス金利。あなたの生活に影響ありますか？

• 2022.03.04
• 田嶋智太郎 経済アナリスト、日経CNBCコメンテーター