イー・ウーマン（ewoman）

企業の福利厚生として（marco302・海外・その他・50）

まずは企業の福利厚生として、社会保険の一部に組み込むのが妥当かと。海外で1企業を運営しているのですが、国としてワクチンの手配が遅れ、社員を3か月もの間、社内に拘束するという、異常な経験をしました。そしてそれは世界的なサプライチェーンの問題を引き起こしました。こんな異常な経験をすると、国の財源を取り崩すよりも、経済を回すためにも企業側負担とすることに異議はありません。被扶養者や該当されない方は国費で。企業にとっては、SDG'sの一環でもあるのではないでしょうか。

感染の行方を見つつ段階的対は？（まゆみｔｍ・東京都・52）

まさに我が家のホットトピックで、強い関心を持って動向をみています。全住民を広くカバーするためにはぜひ公費でと思いますが、ご指摘の通り、対象者数を広げた上での財源確保は大問題ですね。ハイブリッド案として、当面２年ほどは特別措置として公費で賄い、以降のトレンドを確認しつつ半額を目処に自費に移行、という段階的対応をとるのはいかがでしょうか。

医療費の問題も有るので（地球交響曲・大阪府・44）

出来れば活動量の多い年齢層を無料にして、初期優先された高齢世代層には有料での対応に変えて、実際の感染を広げる率と合わせて医療費負担を抑えつつ、感染率も下げられるのではないかと思いました。

負担させ方に工夫を（blueberry53・大阪府・65）

全額公費負担であったものを急に負担ありとすることには抵抗があると思います。しかしながら財政的なことを考えると、できる限り早期に有料にしなければならないと考えます。現実的には、数年かけて高所得の人は負担割合を半額から全額、生活が苦しい方は無料から低負担へなどと変えていくしかないと思います。経済活動が復活し、治療薬が安定して効果を出せるようになればより負担割合を高めることは可能だと思います。これらは政府のデジタル化が進むと円滑に進むのではと思います。

低い自己負担額での利用を希望（Achiko・神奈川県・48）

少なくない税金を払う身として全額公費負担を希望するが、百歩譲って自己負担を1サイクル(2回接種分)2千円以下とし、生活困難層には全額公費補助とする案を考えた。単純比較はできないが、冬に大抵1回接種すれば済むインフルエンザワクチンと異なり、新型コロナは年中罹患リスクがあり、接種を年数サイクル行う必要性もありうる。1サイクルの自己負担額をインフルエンザワクチンよりも低くすることで、ワクチン忌避の回避にもなるのではないかと考える。

より安心を（n.dan　・広島県・47）

公費でゼロが希望です。受けないという選択をする人が減るからです。ブレイクスルー感染はワクチン接種も進み、以前よりも安心はできますが、感染がわかりにくいという点が心配です。

ワクチンと薬（Piwo・39）

ワクチン費用については、対コロナ薬の状況によって決めてほしいと思います。インフルエンザのように感染しても有効な薬があれば、自己負担はインフルエンザワクチンと同額程度で年次の接種を推奨すればいいと思います。有効な薬がない間は国の負担とし国民の安全を守る必要があるのではないでしょうか。国民に思いつきで現金支給をするくらいなら、その予算をワクチン提供や処方薬補助に使ったらいいと考えています。

インフルエンザと同程度なら（パフィンドーナッツ・埼玉県・52）

財源の問題もあるので、自費負担してもよいのではないかと思う。負担許容範囲はインフルエンザ予防接種と同程度です。

みなさま、最終回もたくさんのコメント、ありがとうございました。
 
ブレイクスルー感染を心配に思われている方は、61％でした。予想以上に少なく驚きました。前回もコメントしましたが、みなさんがワクチンの有効性とその限界を理解していることが大きな理由かと思います。
 
さて、最終日には、新型コロナワクチンの経済的な負担について伺いました。多かった意見は、全額もしくは一部分で行政等がなんらかの補助をする、というものです。任意接種にして全額自己負担、という意見は少ないようですね。
 
marco302さんのお考えは、すごいと思いました。企業の福利厚生として社会保険に組み込む、他は国費という意見です。福利厚生という考え、なるほどです。
 
まゆみtmさんや、blueberry53さんなど、段階的な措置で、徐々に自己負担額を増やしていく、という意見もありました。これは、全額国費から一気に自己負担にかえると、接種率が低下する恐れを心配しての意見です。n.danさんも、自己負担と接種率のコメントをされております。Piwoさんは、コロナ対策の進捗状況を考えて、Achikoさんや地球交響曲さんは、年齢や収入による傾斜をかけての費用負担を示されています。パフィンドーナツさんは、インフルエンザと同額程度の自己負担であれば、という意見です。
 
自己負担が必要と考えられている背景には、国家財政の捻出元はどこにするか？があります。さらなる議論は、政治学や経済学をやっている方にお願いしたいですが、少なくても、財務省の事務次官が私見で述べられていたように、財政は、無尽蔵・打ち出の小槌状態ではないので、いずれは、なんらかの税金として自ら支払うことになりそうです・・・。
 
既に、NovavaxやModernaでは、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの混合ワクチンの開発をしています。もし、近い将来、Achikoさんやパフィンドーナッツさんが提案されているような額（インフルエンザと同等か行政補助で少し安い）程度で、年に１回の混合ワクチン接種となったら、利便性や経済性は現状とあまり変わりなく、とてもいいですよね？
 
今回のワクチン接種については、現在、行われている選挙演説でも話される政治家はいるかもしれません。全額国が負担します、と言って当選しておきながら、その後、自己負担を、とならなければいいですね・・・。
 
国内で使用できる新薬（経口内服の治療薬）は、今冬に承認される可能性が高いです。抗ウイルス薬が登場すると、新型コロナ医療の診断・治療学は、大きく変化していきます。
 
ワクチン接種率と感染者数の動向、Go to トラベルの再開など、今後も不安要素はありますが、まずは、引き続き感染対策をしっかりやって、今冬に備えていきましょう。
 
１週間、ありがとうございました。


★田村議長の過去の円卓会議より
・新型コロナワクチン、不安なことありますか？
・コロナワクチン、順番来たら打ちますか？
・コロナとインフルエンザ。対策、できていますか？

• 2021.10.22
• 田村大輔 自治医科大学 小児科学 准教授、医薬品医療機器総合機構 新薬審査外部専門委員