イー・ウーマン（ewoman）

取り返しのつかないことを懸念（blueberry53・大阪府・63）

韓国政府は、南北融和政策が進めば米軍の軍事力は不要と考えているのではと思います。そのため、日米韓の連携より、融和を進めるに必要な交渉相手の北朝鮮や中国と良好な関係を築こうとしているのだと思います。融和という言葉は美しいですが、北朝鮮のような独裁政権が二つの権力者を認めないと思います。韓国政府が日米への批判を高め、国内を誘導し、米軍の撤退が進めば、いずれ北朝鮮の強力な圧力にさらされ、取り返しのつかないことになることを懸念します。

韓国の作戦か（DiamondBar・東京都・51）

韓国の輸出に占める中国の割合は25％（日米合計は19％）、輸入は21％（日米合計は22％）と中国の存在感はすでに日米を越えつつある。北朝鮮の軍事力を抑止するための米国との同盟だったのかもしれないが、軍事面でも中国の後ろ盾を得られれば、米国と組むよりも中国と組む方を選ぶのは不思議ではない。ただ、韓国には米軍基地もあり米国の強い反対があるだろうし、北朝鮮にとっても駆け引きがしにくくなるのではないか。米国の関心を引きための韓国の作戦ではないかと思う。

日本こそこのままでいいの？（ドゥーイグレック・東京都・60）

私は議長の「このまま韓国が中国寄りになっていいのか」という問いの設定そのものが疑問です。朝鮮半島の歴史を考えれば、いつ何時も彼らが中国への態度を自分の好きなように決めてこれた事など何回もないはずです。しかし強弱はあれどなんとか半島の独立を守ってきた歴史があると思います。世界を見渡せば、現アメリカ大統領と一定の距離を置いている国は少ないとは言えません。文大統領にとって、「黒い猫でも白い猫でも、半島統一を助ける猫がいい猫」だと思います。

どちら寄りではなく（パフィンドーナッツ・埼玉県・51）

本来であれば中国かアメリカかの構図ではなく、中立で各国が成立する状況が望ましいと思います。しかし、現実はそうはいきません。韓国が中国寄りならば、アメリカ寄りの日本はますます対韓国関係が複雑となってくるのではないかと危惧いたします。

米の機嫌と日本の今後（真打ち・栃木県・50）

韓国の離脱傾向に、私は強い危機感を抱いている。中国には、歴史を都合良く上書きしてしまう側面があると私は考える。反日という共通感情と、経済的に中国頼みである点は、双方が惹き合う理由として成り立つかも知れない。しかし、悪しき展開を生む可能性を考慮すれば、日本は迅速に適切な構えを整えなければ、余りに無防備ではないか。そして、日米韓連携が崩壊した場合の、米国に対する日本の対応を、私は最も懸念している。

いい方向へ向かう事を願います（le petit prince・千葉県・28）

私は、韓国がRED TEAMになってしまった場合、中国、韓国、北朝鮮の３カ国はさらに緊密化になっていくと思います。その効果で例えば、北朝鮮の経済が安定していくのであれば、この状態を認めてもいいかもしれません。ただ、東シナ海問題や竹島問題等はどうなるんでしょうか。ここで今よりRED TEAMがアメリカと対立になってしまった場合、新たな論争、最後には戦争を生み出しそうで怖いです。

日韓は手を携えて欲しい（レッズ・埼玉県・39）

韓国のRED TEAM入りで想定されるのは在韓米軍の撤退と、米軍の影響力低下に伴う中国による尖閣諸島、台湾、南シナ海などへの武力侵攻です。東アジアが不安定になることで韓国も不利益を被る可能性があると考えます。日韓は、中国との地理的関係、米国の同盟国など似た状況に置かれていると思います。私は、日韓は中国と一定の距離を保ちながら、日韓両国は手を携えて友好関係を深めて欲しいと思います。日韓友好が東アジアの安定と平和につながると思うのです。

韓国は中国を過剰に意識しています。特に今年下半期の習近平国家主席の訪韓を実現すべく、中国との摩擦はできるだけ避けようとしています。
 
香港を巡る国家安全法への対応もその一つです。明確な立場表明を避けています。中国は強く反発している在韓米軍に配備された高高度防衛ミサイル（ＴＨＡＡＤ）システムの追加配備や更新も拒否しています。このＴＨＡＡＤ配備に対し中国が韓国に圧力をかけているのも、米韓同盟の弱体化、デカップリング〈引き離し〉を露骨に狙っているものです。
 
本来はＴＨＡＡＤは在韓米軍の装備なので、米軍や米国に抗議するのが筋ですが、敢えて米国ではなく韓国を揺さぶり、米韓同盟にすきま風を吹かせようという狙いです。
 
blueberry53さんの言うように「韓国政府は、南北融和政策が進めば米軍の軍事力は不要と考えているのではと思います。そのため、日米韓の連携より、融和を進めるに必要な交渉相手の北朝鮮や中国と良好な関係を築こうとしているのだと思います」という意識が強い印象です。
 
そこにはDiamondBarさんが指摘するように「韓国の輸出に占める中国の割合は25％（日米合計は19％）、輸入は21％（日米合計は22％）と中国の存在感はすでに日米を越えつつある」という経済面での現実が横たわっています。韓国で学生に人気の外国語は中国語であり、英語や日本語は足元にも及びません。就職に有利との考えがあるのでしょう。
 
ドゥーイグレックさんが指摘する「「このまま韓国が中国寄りになっていいのか」という問いの設定そのものが疑問です。朝鮮半島の歴史を考えれば、いつ何時も彼らが中国への態度を自分の好きなように決めた事など何回もないはずです」という現実は、中国からみれば、韓国は属国のような存在に過ぎないということでもあります。経済面では中国がくしゃみをすれば、韓国は風邪をひくという構図は、今回の新型コロナ事態でも如実に表れました。ドゥーイグレックさんの「文大統領にとって、「黒い猫でも白い猫でも、半島統一を助ける猫がいい猫」だと思います」という指摘は的を得ていると思います。その意味で現在の米国は南北経済協力の復活に制裁決議を理由に難色を示しており、半島統一を妨害する勢力と位置付けている可能性もあります。
 
パフィンドーナッツさんが指摘した「韓国が中国寄りならば、アメリカ寄りの日本はますます対韓国関係が複雑となってくるのではないかと危惧」は、現実のものとなりつつあります。日本の輸出規制強化へのＷＴＯへの提訴、軍艦島の世界遺産登録に対するユネスコへの異議申し立てなど、文在寅政権の対日姿勢は強硬一辺倒です。真打ちさんが言うように「日本は迅速に適切な構えを整えなければ、余りに無防備ではないか」との懸念はもっともです。

レッズさんの言うように「在韓米軍の撤退と、米軍の影響力低下に伴う中国による尖閣諸島、台湾、南シナ海などへの武力侵攻です。東アジアが不安定になることで韓国も不利益を被る可能性があると考えます」という事態も想定しなくてはなりません。le petit princeさんの言うとおり「ここで今よりRED TEAMがアメリカと対立になってしまった場合、新たな論争、最後には戦争を生み出しそう」という展開も十分にあり得ます。戦争は極端かもしれませんが。局地的な武力衝突は予想されるでしょう。日米韓協調体制の空洞化は、日韓関係だけでなく、地域の安保協力環境の激変を招くということを覚悟しなくてはならないでしょう。


★磐村議長の過去の円卓会議より
・悪化する日韓関係、出口は見えますか？
・北朝鮮の弾道ミサイル発射、脅威を感じていますか？

• 2020.07.17
• 磐村 和哉 共同通信社 元平壌支局長