イー・ウーマン（ewoman）

在宅勤務でも評価されるのか（りん1979・千葉県・41）

新型コロナウィルスの蔓延を避けるべく、先週から原則在宅勤務命令が出ました。打合せは全てoffice365のteamsを利用していて音声も資料も共有できるので不便は感じていません。毎日上長に業務報告をしているのですが、ちゃんと評価されるのか、不安です。また在宅勤務でも勤務時間内にしっかり仕事してる人もいれば、ほどほどにやってる人もいるはずで、そのあたりは遠隔では上長には伝わっていかないと思うので不平等になるのではと感じてます。

部署による（ナカサワ・東京都・50）

メーカー勤務です。本社ではコロナ対策としてテレワーク推奨の連絡が出されました。工場の製造現場や特殊機器を使う研究所では基本テレワークは難しいですが、逆に職場の人口密度が低い、車通勤で満員電車に乗らなくて済む等のメリットもあります。大まかなルールは決めるけれど、細かな運用ルールは部署ごとで決めていくのが現実的だと感じました。

テレワークの効果を出す壁！（フラットさん・46）

まさにテレワークの効果を出す壁の前にいます。制度が導入されてから数年…。厚い壁です。そもそも組織のトップが在宅勤務にネガティブなため、利用しにくいことが大きな課題だと私は感じています。乗り越えるには、みんなで活用してみること！　以前に固定席からフリーアドレスが決まった時も大きな反発がありましたが、やってみたらあっという間に当たり前になった経験から、やる！と決め、走り出したらあっという間に当たり前になる気がします。

物流は止められないので（noriari・兵庫県・47）

社会インフラを支える業種なのでテレワークはほぼできない環境です。さらに、最後の最後まで現場はとめることができません。とにかく、1うつらない　2持ち込まない　3広めない　ことを従業員に徹底するよう伝えています。少しでも怪しければ収入のことで不安にならず休めるよう、休暇制度や休業補償のことも早めにインフォメーション。派遣社員のこともケアするよう指示しています。

１つめの壁の前（やっちゃん２４・大阪府）

私の勤めている会社には、在宅勤務制度がありません。今回、会社から時差出勤が示されました。私は「一歩前進！」と思いましたが、上司は「うちは無理だな」とぽつり。全員が無理なら半数ずつ、または30分、1時間でも出勤時間をずらす、早出勤務手当に対象とならない範囲で早めに始業するなど工夫をすれば可能と思うのですが、最初から否定的です。在宅勤務実施には遠い状況ですが、せめて時差出勤ができるように会議等で提案したいと思います。

今後が心配（xiadi・兵庫県・50）

大学教員なので、後期が終わったばかりです。中国に留学させていた学生は全員帰国させ、送り出しの学生はひとまず渡航を取りやめさせました。入試シーズンで様々な会議もあり、その１つの新型コロナ対策会議も集まって額付き合わせてやっています（笑）。大学院入試は、中国からの受験生に関しては初めてネットワークを使った遠隔入試を実施することになりました。新学期に向けて、学生そして教職員の安全対策をどうしていくのか、素早い対応が求められていることを感じています。

必要性を認識する壁の段階（イモゾン・大阪府・45）

現在、パソコンのキッティングやデータ消去などの作業が主な業務で、合間にヘルプデスクや保守依頼対応をしています。機器設定や顧客先での設置・回収作業は現場に行く必要がありますが、デスクワークは電話と職場のパソコンにリモート接続できる環境があれば在宅勤務も可能と思います。ですが、職場は必要性を認識する壁の段階、導入を検討以前の状態です。機運が高まることを期待しています！

現場巡回中＆欧米との連携（Coco Bennie・広島県・51）

2月は県内を車で巡回中。IT系のお仕事で某テクニカルセンターのように画面の共有の技術があるので、技術的には在宅は可能だと思いながら、指示されるので仕方なく、新型ウイルスだけでなく交通事故のリスクも背負いながらの作業中。これとは別途、欧米からのオファーは「在宅」で作業を行なっています。ネットを使えば広島にいても、依頼はきますし、案件も決まりますし、業務も可能。私の場合、締め切りを厳しく守ることから、リモートの欧米の方が高評価と感じます。

上司の説得が壁（abbyi・神奈川県・41）

今年から在宅勤務の制度はできたのですが、直属の上司の許可を得ないと申請ができない仕組みです。直属の上司は、割と古い考え方をする方なので、子どもの病気などの特別な事情がないと在宅勤務は認めない方針のようです。そもそも子どもがいないので、説得する材料を見つける労力を払うくらいなら、と、通勤を続けています。

情報管理部門が嫌がっている（laila・東京都・50）

製造業です。在宅勤務制度は存在しますが、育児・看護・自宅介護者限定と定められています。情報管理部門が、情報流出事故や在宅勤務用ノートパソコンのコスト増を嫌がっているため、在宅勤務制度に後ろ向き…という話が聞こえてきます。実際、在宅勤務制度利用の申請手続きが煩雑過ぎることや、許可がおりるまで時間がかかることから、在宅勤務制度は絵に描いた餅、一向に普及しません。

在宅介護の最後の砦（知世kh・大阪府・42）

在宅介護の現場にいます。インフルエンザもそうですが、自宅で高齢者や障がい者の方々がり患し、食事や身体的なケアが必要な状況であれば訪問し援助します。完全に濃厚接触になります。今回の新型コロナもただの風邪として診断されることが多い以上、我々は高リスクな仕事をしているなと感じています。テレワークで出来る部分を増やすのは必要ですが、私たちのような仕事が皆さんの介護離職問題の支えとして存在しているという事を知って欲しいです。

乗り越える方法はあるのか？（hidy・神奈川県・60）

インバウンド、主にクルーズ関連の仕事をしています。今春決まっていた仕事はほぼキャンセルになりました。今回のようなことはいつか起こると思い、かつては別の仕事もしていましたが、親の介護のため辞め、インバウンドの仕事のみにシフトしていたため収入がなくなりました。他の仕事を探してみたりしていますが、年齢と介護の壁も横たわっています。家族は休職状態にほっとしているようですが、ここに乗り越えるヒントがないかと投稿しました。

2日目の問いかけに対して、たくさんのご意見をいただきました。
そして、ちょうど昨日25日、政府から『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針』が出されました。
その中の『（１）国民・企業・地域等に対する情報提供』の項目は以下の通りです。

①国民に対して、正確な情報提供と冷静な対応を促す
②企業に対して、テレワークや時差出勤の推進等を強力に呼びかける
③イベント等について、開催の必要性を改めて検討するよう要請する
④感染拡大の国に滞在する邦人等への適切な情報提供と支援を実施する
⑤国民、外国政府及び外国人旅行者への適切迅速な情報提供をする

②において、「在宅勤務」の推進を、企業に対し強く要請しています。
今後さらに、テレワーク、特に「在宅勤務」を実施する企業が増えることが予想されます。

私自身、長年、テレワークの推進をする中、「テレワークを定着させるには時間がかかる」ということを力説してきました。そういう意味では、「突然、在宅勤務をさせる」ことには無理があります。

しかし、今は非常事態です。「まずは、社員の安全を優先して、マイナスがあったとしても、テレワークを実施してください」と声を大にして、言いたいと思います。

企業が、突然「社員に長期の在宅勤務」を指示しても、それぞれの状況によって、「生産性が低下する」「テレワークできない職種がある」「さぼる人もでてくる」といった課題が浮彫りになるでしょう。

2日目のコメントで提示した「テレワークの壁」について、たくさんの「現場の声」をいただきました。「壁」ごとにコメントをまとめてみました。

【テレワークを当たり前の働き方にする壁】

◎在宅勤務で業務上の不便は感じないが、評価されているのか不安という、りん1979さん(千葉県）。突然、上司から離れた場所で仕事をすると、ご指摘のように、「しっかり仕事してる人」もいれば、「ほどほどにやってる人」もいるでしょう。この解決策は、仕事時間の管理と、仕事内容(成果)の見える化を実施することが重要ですね。

◎会社から「テレワーク推奨」の連絡があるものの、工場現場や研究所では難しいと思いつつも、メリットがあるという、ナカサワさん(東京都）。そうなんです!! 　部署によって不公平だからと在宅勤務を指示しない会社は、職場の人口密度が変わらず、みんなのリスクが高まります。また、テレワークできなくても、時差勤務ができれば、満員電車を避けることができます。ひとりでも、テレワークができる人を増やす、できない人はどうすればいいかを、部署ごと、また会社全体で考え、工夫することが重要です。

【テレワーク効果を出す壁】

◎まさにテレワークの効果を出す壁の前にいる、というフラットさん（神奈川県）。同様に「制度があっても、利用しにくい」という企業が、たくさんあります。特に「トップやマネージャーの理解」がないと、制度があっても進みません。そういう意味で、今回の状況を契機として、「やってみたら、できる」を、上の人たちにも感じてもらえるといいですね!

●上司が特別な事情がないと認めてくれず、通勤を続けているというabbyi(神奈川県）さん。「在宅勤務は、子育てや親の介護の社員のための制度」と思い込んでいる人が少なくありません。こういう非常事態に、その考えをあらためてもらう必要があります。一部の人が利用する制度だと、生産性向上、コスト削減、人材確保、そして危機管理などの「テレワークの効果」を享受することはできません。テレワークは、福利厚生ではなく、企業戦略なのです。

●在宅勤務制度は存在するもの「絵に描いた餅」になっているという、lailaさん(東京都）。「情報を守る」ことに固執し、「社員を守れない」企業になってしまっては、本末転倒ですよね。「上司に言いにくい」「申請が面倒」というのは、この壁の前にいる企業の典型です。

【テレワークの必要性を認識する壁】

●在宅勤務制度は無く、せめて時差出勤でも進めたいという、やっちゃんさん(大阪府)。時差出勤だけでは、会社にいる時間が増えるだけです。おっしゃるように「時差勤務」が必要ですよね! 一時的でいいので、Webでのタイムカードを使うと、意外と簡単に実現できるのではないでしょうか。ぜひ会議で提案してください。

●デスクワークの業務なら在宅勤務可能な環境があるのに、導入検討の以前という、イモゾンさん(大阪府)。リモート環境があるなら、比較的壁は低いです。このタイミングで、「完全在宅勤務」でなくても「週2日でも在宅できると安心」と、声を出してください。

《テレワークできない職種の壁》←追加しました

●物流は止められないのでテレワークは難しいが、感染予防や派遣社員の対応にも務めているnoriariさん(兵庫県)。
●在宅介護の現場にいて、介護離職問題の最前線で働く知世khさん（大阪府）
●車で現場を巡回し、交通事故のリスクもある中働くCoco Bennieさん（広島県）
●生徒の安全を第一に、今後の対策を心配している大学教員のxiadiさん（兵庫県）
●インバウンドで主にクルーズ関連の仕事について、乗り越えるヒントを求めているhidyさん（神奈川県）

生活インフラを支えるお仕事、社会問題に向き合うお仕事、移動することがメインのお仕事、教えるお仕事、インバウンドでお客様を迎えるお仕事、すべて、重要な業務です。テレワークできる、できない、という視点だけでなく、この非常事態をどう乗り越えていくか、さらに一緒に考えたいと思います。

今、新型コロナウイルスの感染予防として、在宅勤務ができていますか？
できている方は、どんな風に進めていますか？
そして今回ご紹介した、それぞれの「壁」を乗り越えるアイデアはなんでしょうか？
私のイラストの壁に加え、「テレワークできない職種の壁」を乗り越えるご意見も、お待ちしています！


★田澤議長の過去の円卓会議より
・「テレワーク・デイズ」って知ってますか？
・テレワーク、あなたの生産性上がりますか？
・在宅勤務、したいですか？

• 2020.02.26
• 田澤由利 （株）ワイズスタッフ代表取締役、（株）テレワークマネジメント代表取締役