イー・ウーマン（ewoman）

こんにちは。電通ダイバーシティ・ラボの阿佐見綾香です。
 
先週末、日本最大級のLGBTの祭典「東京レインボープライド2018」が大盛況のうちに幕を閉じました。
 
「プライドパレード」とは、LGBTの文化を讃え、社会運動の場として世界中で行われているイベントです。
（※LGBTとは・・レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字をとった、セクシュアルマイノリティの総称のひとつ。）
 
日本では1994年に初のプライドパレードが東京で開催されたのが始まりで、2012年からは「東京レインボープライド」として展開されています。2012年当時のイベント動員数が4500人だったのに対し、今年の総動員数は15万2000人と過去最高記録を更新したことからも、参加する人々が急速に増え続けている関心の高まりを感じとることができるでしょう。
 
東京レインボープライドへ参加する企業も、数年前には考えられなかったほど増加しています。外資系企業などを中心とした、もともとLGBTの課題への向き合いが進んでいるイメージのある企業だけではなく、「あの会社も参加しているの？」と驚くようなナショナル企業の新規出展が毎年相次いでいることにも注目が集まっています。
 
東京レインボープライドの会場では、LGBTの課題へ向き合うそれぞれの企業の、各社らしいアイデアのあるアクションがたくさん見られました。
 
例えば、セブンイレブンではレインボーカラーのナナコカードを、スターバックスではレインボーカラーのタンブラーを販売。日常で役に立つ、生活に密着した身近なツールでLGBT支援の輪を広げようという取り組みが見られました。
グーグルマップ上ではパレードの通り道が、レインボー色に染まりました。
 
アースミュージック＆エコロジーなどのアパレルブランドを展開するストライプインターナショナルでは、MTF（※MtF：「Male to Female（男性から女性へ）」の略称。「生まれた時の身体の性別」が男性で、「心の性別（自分は男だ、女だという性自認）」が女性である人。）の身長の高い方が可愛く着こなせる大きなサイズの浴衣を作り、映画「女になる」の中川未悠さんがモデルとして登場。
これまでメンズラインにしか無かった大きなサイズの浴衣をアースミュージック＆エコロジーの新作浴衣で実現させた背景には、和服は色や柄が男女ではっきり分かれているという事実があり、MTFの身長の高い方の中で「ガーリーな花や金魚などの、可愛い柄を着たい！」という人の願いにこたえたい想いがありました。さらに石川康晴社長がパレードに登場し、トップ自ら取り組む姿にも注目が集まっていました。
 
みなさんは、LGBTの課題へ取り組む、企業の事例を知っていますか？
 
ご自身の職場での取り組みはもちろんのこと、身近な例や見聞きしたことなど、これは良い事例だと思うことをお寄せください。みなさんの投稿をお待ちしています！


★阿佐見議長の過去の円卓会議
・LGBTの今後の課題、知っていますか？

＜阿佐見議長が登壇した第20回国際女性ビジネス会議より＞
・「LGBT 大切な働き手、大切な消費者」

＜関連テーマの円卓会議＞
・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成？
・セクハラ、パワハラを受けたこと、ありますか？

• 2018.05.11
• 阿佐見綾香 株式会社電通　電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)　チーフ・リサーチャー