イー・ウーマン（ewoman）

スマホとＧメールでさくさく仕事（た・ま・香川県・33）

2歳の子どもがいて、仕事時間があいまいな報道現場で働いています。常に会社宛のメールをGメールに転送しスマホで確認。取材アポはタイミングが命なので助かっています。帰宅後は夕飯を作ってから、車で保育園のお迎え。その待ち時間が車内でメールタイム。子どもが寝た後はパソコンで原稿を書いてＥメールで送信。時短勤務をITで補完しています。

iPhone、Evernote（kemy・神奈川県・39）

以前は会社PCを持ち歩いていましたが今はiPhoneでメールチェック、返信、ドキュメント閲覧などできるので、iPhoneだけあれば最低限どうにかなります。おかげでかなり身軽だし、余計な手間が減ったので仕事の効率も上がったと思います。Evernoteには公私問わず原本不要でデータだけあればよいものは全て入れます。とっさの気づきなど忘れがちなことも全て音声メモで入力、落ちついたらアクションプランナーに転記。これにより紙の資料も激減し、検索もしやすいです。

スマホでテザリング（marco302・海外・その他・40）

出張の際にはラップトップ持参は当たり前ですが、日本国内の出張で非常に役立っているのが、スマホのテザリング機能。WiFiが飛んでいない、拾えない、登録が必要、登録してもスポットが違うと使えないという日本の最悪な無線LAN環境の中、テザリング機能で大変助かっています。空港内は基本的に無料ですが、40分に1回のログインも時間の無駄。スマホだけでなく、テザリングで仕事の効率が上がっています。

メール送受信のペースにあわせて（mondek・神奈川県・37）

業務上のコミュニケーションのツールがメールとなり、すべてが劇的に変化したと思います。複数の重要な業務を兼任する場面も増えましたし、ひとつの決定に要する時間を削減せざるを得ない傾向が、今後も一層高くなってゆくように思います。ただ、同時にそれはあくまでツールの話であり、フレキシブルか否かはやはり本人のスキルによるところがとても大きいように感じます。今後は一層、ツールをどのように活用してゆくのか考えながら仕事に取り組むことが求められるように思います。

格段に能率上がっています（Yugong・東京都・35）

スマートフォンの普及により、外出先でメール添付された原稿をチェックし、メールや電話で取引先に回答したり、指示を出したりすることが可能になりました。その結果、制作物を作成している期間でも、ずっとオフィスにいる必要はなく、外出するアポイントを入れることが可能になりました。

フレキシブルだけれど嫌い（qyf07416・東京都・44）

海外勤務の時は、今、返信すれば日本での翌日の仕事につながるだろうと、夜間でも休日でもメールチェックをして、返信するようにしていました。今は夫が休日でも、仕事の電話やメールが入ってくる生活をしており、家族としては気持ちのよいものではありません。しかも、勤務先から携帯が支給されず、プライベートの携帯を使っている。その辺の公私混同が嫌いです。私自身は、今は小さい子がいるので、休日、時間外は仕事をする気にはなりません。

セキュリティが問題（shosho・京都府・46）

携帯電話とPC、無線LAN、VPNでモニタサイズと印刷の問題を除けば、どこでも事務所と同じように仕事ができました。ただし、最近はセキュリティの問題で使えるPCが制限されたり、VPN先が限定されたりで、技術が汎化するほど逆に仕事のツールとしては制約が出ています。技術についてはいたちごっこと思います。それより職場の人間の意識の方が大切と思います。やはり、いろいろな立場や働き方の混在する職場だと、フレキシブルな働き方に対して理解も態勢もできていると思います。

メリハリ（ゆきなな・海外・その他・30）

以前は、基幹システムをオフィスでしか見ることが出来ず、仕事が終わらなければ、オフィスに残り、区切りをつけてから帰宅していました。母親となってからは、やはりお迎えの時間があるので、帰宅時間を厳守しなければならなくなりました。終わらない仕事があれば、同僚に引継いで、その後電話やメール連絡で完結する。子どもの寝る時間に配慮してか、メールのやり取りは格段に増えました。国籍の違う同僚とはfacebookを利用しています。このメリハリ気に入っています。

情報世界の業界で働いている恩恵（ケイサト・東京都・39）

私は建設コンサルタントに勤務しています。上下水道設備の長寿命化診断と設備投資提案を主業務の1つとして働いていますが、”現地”で”設備”を、建設した各施工会社や自分の会社の調査メンバーと”話し合い””すり合わせ”しながら提案業務を進めるため、ITを活用していても、議長のようなフレキシブルな働き方はできないし、するつもりもありません。また、フレキシブルといえば聞こえはイイですが、子どもは、仕事と自分とどちらに関心を寄せているか、非常にシビアに見ています。

フレキシブルなのか（SallyChan・東京都・41）

フレキシブルというとポジティブな響きですが、メールばかりで人間関係の希薄さや無駄な時間のなか、得られるアイディアなどが薄れた様に思います。デザイン業界も手作業からパソコンに変わり劇的な変化を遂げましたが果たして良い仕事ができているといえるのか。たしかに作業効率はよくなったかも知れないけれど、フットワークの軽さなどは足りなくなったと思うし……。電話を億劫がってメールでチャット状態なんていうときは、フレキシブルの真逆だなと苦笑いします。

興味深いご意見をありがとうございました。
 
YESと答えた方は、様々なITツールを活用して「いつでも、どこでも」仕事ができる環境を整えていることが分かります。Gmail、スマートフォン、Evernoteなどを駆使することに加え、出張の多いお仕事の方は、いかにスムーズにネットに接続するかも工夫されているようですね。
 
一方、NOと答えた方は、業務の性質上、顔を合わせないと仕事が進まないという特徴があるようです。
 
そして、ITを活用したフレキシブルな働き方については、YES・NOいずれの回答からも「問題点」を指摘する声も上がっています。それは、仕事が私生活を侵食すること。夫の仕事ぶりに家族を後回しにされていると感じるという声、また、家に帰っても仕事をしていたら、子どもは敏感に気づくのではという指摘、その通りだと思います。
 
このような問題は海外でもよく聞きます。米国のWorking Mother誌では、帰宅後や休暇中はメールチェックをしないで家族と向き合う方がワーク・ライフ・バランスを取れる……といった提案を目にすることもあります。
 
また、単にITを活用するだけでなく、個人のスキルが高くなくてはフレキシブルには働けないのでは、という意見もありました。
 
そこで今日は、フレキシブルに働くために必要なIT活用以外の要素についてお聞きしたいと思います。今、あなたがフレキシブルに働くことができるのは、ITツール以外にどんな要素がありますか。また、どんな条件が整えば、もっとフレキシブルに働くことができますか？

• 2012.03.28
• 治部れんげ 経済誌記者